グリム 童話 原作。 白雪姫: グリム童話集Ⅰ (新潮文庫)

「いばら姫」の原作が怖すぎる!グリム版、ペロー版のあらすじとともに解説

グリム 童話 原作

グリム童話の「いばら姫」あらすじ 『グリム童話』は、グリム兄弟のオリジナルではなく、当時ヨーロッパに伝わる「民話」を集めたものでした。 ですから、ちょっと違うストーリーがいくつか存在します。 もとが民話なので、「いばらひ姫」「眠りの森の美女」「眠れる森の美女」など少しずつ違うタイトルのものがあります。 ちなみに、グリム童話では、「いばら姫」、ペロー童話では「眠り姫」、ディズニーの「眠れる森の美女」はベローに準じています。 グリム童話とペロー童話は、細かいところが少し違っていますよ。 (1)王女の誕生 ある国に王さまとお妃さまがいました。 2人共、とても子供がほしかったのですが、なかなか子宝に恵まれませんでした。 ある日、お妃さまが水浴びをしていると、水の中からカエルが1匹飛び出してきて、こう言ったのです。 「あなたの 望みは 必ず叶います。 一年も経たないうちに、女の子が生まれるでしょう。 」 不思議な事に、カエルの言葉どおり、お妃さまはそれから女の子を産んだのでした。 王さまはこれを喜び、お祝いの宴会を開くことにしました。 王さまは、その大宴会に、魔女たちも呼びました。 魔女は人に運を授けてくれる役目をおっていたので、王さまは生まれた姫にも立派な運を授けてもらおうと思ったのです。 その国に、魔女は13人いました。 ところが、ごちそうを出す金のお皿が12枚しかなかったので、1人だけ呼ばれなかったのです。 お祝の宴会は豪華にもよおされました。 そして、宴の最後に魔女たちが、姫に「優しい心」や「美しさ」、「お金持ちになる幸運」など、それぞれの贈り物をしました。 こうして11人目まで贈り物を授け終わったとき、宴会に呼ばれなかった13番目の魔女がやって来たのです。 13番目の魔女は、自分だけが呼ばれなかったことを恨んで、姫に呪いをかけました。 「姫は、15歳になったら、つむにさされて倒れて死ぬだろう!」 そう言って、13番目の魔女は立ち去ったのです。 その場にいたすべての人々が怖ろしさに驚きました。 すると、まだ贈り物をしていなかった12番目の魔女が進み出たのです。 12番目の魔女は、呪いの言葉を取り消すことは出来ませんが、軽くすることはできると考えました。 そして、こう言ったのです。 「姫は、死ぬことはないでしょう。 でも、つむにさされて、100年の間ぐっすり眠ってしまわれるのです。 」 それから、王さまは国中のつむをすっかり焼いてしまえと命じました。 11人の魔女たちの贈り物は、すべて姫にそなわり、たいへん美しい姫に成長しました。 (2)100年の眠りにつくお姫さま 姫が15歳になったある日、王さまとお妃さまが外出し、姫が1人お留守番することになりました。 姫はお城の部屋を全部見て回り、とうとう古い塔の階段を登ってしまいました。 すると、奥で1人のおばあさんが、つむを使って糸を紡いでいました。 姫はつむを見たことがなかったので、気になっておばあさんに近づきました。 すると、その瞬間、つむが姫の指を刺し、魔女の呪い通り、姫はそのまま深い深い眠りについてしまったのです。 そしてこの眠りの呪いは、姫だけでなく城中に広がります。 帰ってきた王さま、お妃さま、家来、厩の馬、壁のハエ、屋根のハト、ありとあらゆるものが眠りについてしまったのです。 やがてお城の周りは茨の生け垣が茂り始め、お城をそっくり包み隠しました。 美しく眠っている姫のうわさは町中に広がり、姫は「眠り姫」と呼ばれるようになりました。 あちらこちらの国から王子が来て、茨の生け垣を通り抜けようとしましたが、どうしても通り抜けることができませんでした。 (3)眠り姫の目覚め それから100年たつと、茨の生垣は、美しい花を咲かせました。 そんなある日、「眠り姫」の話を聞いたある国の王子が、こう言いました。 「ぼくは、怖くないぞ。 そこに行ってみよう。 そして、美しい「眠り姫」に会うのだ。 」 王子が茨の生け垣に近づくと、茨はひとりでにさっと分かれ、王子は簡単に通ることができました。 お城の中に入ると、王子は、馬や猟犬、王さまやお妃さま、家来たちみんなが眠っているのが見えました。 そして、とうとう王子は塔に上り、「眠り姫」を見つけたのです。 姫があんまり美しいので、王子は思わず姫にキスをしました。 すると、姫はぱっちりと目を開けたのです。 その瞬間、王さま、お妃さま、家来たち、動物たち、みんなが目を覚ましました。 それからみんなは眠りから覚ましてくれたことを喜び、王子と眠り姫は結婚することになりました。 その後、2人は末永く幸せに暮らしました。 「グリム童話」と「ペロー童話」の違い グリム童話とペローの童話で、大きく異なところは2つあります。 1つは魔女の数、グリム童話の「魔女」(初版は「仙女」)は12人、ペロ童話の「仙女」は7人でした。 2つ目は、グリムでは王子のキスで姫が目を覚まし、めでたしめでたしでハッピーエンドですが、「ペロー童話」は原作に近いストーリーで、グリムの後の「その後」が書かれているのです。 その元の原作が、かなりエグイお話なのでした。 スポンサーリンク 原作「太陽と月とターリア」の続きのあらすじが恐い 「眠り姫」の話は、ヨーロッパに古くから伝わる民話です。 もっとも古い原作は、 イタリアの「ペンタメローネ」という民話集に収められている 「太陽と月とターリア」という話といわれます。 その話では、眠り姫の名前が ターリアで、お城を訪ねてくるのは王子さまではなく、 鷹狩りをしていた王さまという設定なのです。 お城にやってきた王様は、美しい眠り姫を見つけ、その美しさに心を奪われます。 そして、あろうことか眠っている姫をそのまま犯してしまったという続きがあるのです。 そのときはまだ100年経っていなかったので、姫は目を覚まさず、王さまはそのまま自分の国へ帰っていきました。 そして、姫は眠ったまま男女の双子を出産したのです。 この双子の名前が題名の「太陽(オーロール)」と「月(ジュール)」なのです。 それから間もなくして、100年が経ち、姫は目を覚ましました。 そのことを知った王さまは、自分の国から戻ってきて双子の誕生を喜びました。 でも、王さまには妻(お妃さま)がいたのです。 王さまの浮気を知ったお妃さまは、嫉妬に怒り狂いました。 そして王さまのふりをして双子を自分の国へ呼び寄せて、料理長に2人の肉を食べたいから調理するように命じます。 料理長はこれはいかんと機転を利かせ、子やぎの肉を双子のものといつわってお妃さまに差し出しました。 お妃はぺろりとそれをたいらげました。 次に、お妃さまはターリアを呼び寄せて火あぶりにして殺そうとしますが、それに気づいた王さまがターリアを助けにきます。 そして、反対にお妃さまを火の中へ放り込んで退治したのでした。 おわりに 原作と「ペロー童話」は、「ペロー童話」があくまでも王子だったところなど異なる部分も多いですが、グリムより後半部分がかなり多くて、お妃が人肉を食べたがるというカニバリズムが表現されています。 ヨーロッパの昔話にはカニバリズムがちょこちょこ出てきますが、グリムの時代(19世紀)には、タブー視されたのでしょう。 「ヘンゼルとグレーテル」の話のように、人から魔女に変えられた話も多いです。 時代と共に、倫理観が現代に近くなり、規制が厳しくなってきたのです。 でも、グリム童話の初版や元ネタを知るほうが、中世ヨーロッパを支配していた慣習がよくわかっておもしろいですね。

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グリム童話の一覧

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まず「白雪姫」の原作では、白雪姫を殺そうとしたお妃は、私たちが良く知っている物語では継母でしたが、本当は実母だったと明かされています。 そして、妃が白雪姫を殺そうとした衝撃的な理由とは……。 最後には、妃は白雪姫に処刑されてしまうという結末。 白雪姫のお話って、こんな内容だったの?と絶句してしまう話の展開が続いていくのです。 これらの衝撃的な内容を受け入れられるか、受け入れられないかというのは、その当時の時代背景というのがあるのですね。 また、「シンデレラ」の原作は、妖精の魔法で馬車やドレスを与えられたというファンタジーな話ではありません。 そこには、地に足の着いた現実的な仕掛けがあった事が書かれてあります。 子ども向けに結末を替えて語り継がれてきた意味がわかる、本当は怖いグリム童話の作品です。 『初版グリム童話集』には、その当時に語り継がれていたそのままの残虐さを持ち合わせる中でも、人間味や素朴さが溢れる物語の数々が収録されています。 時に、人間の自分勝手な醜い部分、汚い部分や影の部分も躊躇することなく描かれているのです。 例えば、「灰かぶり」では、王子さまは、シンデレラを自分の妃にしようとシンデレラが残していった靴を頼りに、彼女を探します。 妃になりたいシンデレラの義理の姉たちは、妃になれば、自分で歩く必要がないとの事で、自分の足の一部を切って無理やりでも靴を履こうとします。 靴には血が滲み、彼女たちの嘘は、ばれるのですが……。 自分の欲望の為に平気で人を騙したり、嫌がらせをしたり人間。 そんな醜い部分を浮き彫りにしています。 大人だからこそ理解でき、また、現代に受け入れられている内容と比べながら楽しめるグリム童話の一冊。 ダークな世界も感じてみたい人におすすめの作品です。 現代では考えられない残虐性が垣間見れる『大人もぞっとする初版「グリム童話」王様文庫』 現代の私たちからすると、異様と思えることでも、その当時では、生きていくために仕方なかった事、よくある事だったのでしょうか。 だとすると、今、私たちが知っている価値観も、後の世ではどのように受け取られているのだろうか、と考えてしまいます。 昔の人が生きて経験したことで、痛い思いをした事。 また、「これは絶対やめた方がいい。 」と感じた事を学習して今の社会のルールが作られているのは、理解できるのですが……。 『大人もぞっとする初版「グリム童話」』の内容の向こう側に、当時の人々の生活が透けて見えるようで、より一層の恐怖感とリアリティーを感じてしまう一冊です。 昔話の残酷さが堪能できる『本当は怖い世界の童話』.

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グリム童話

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「眠れる森の美女」というタイトルでも知られている「いばら姫」。 ヨーロッパの古い民話として伝えられ、多くの人が童話に取りあげているほか、さまざまな類話も存在します。 日本では、19世紀にドイツのグリム兄弟が編纂した「グリム童話」の内容がもっとも有名なので、まずはこちらのあらすじを紹介していきましょう。 とある国に、長い間子どもを授かることができずに悩んでいる王と王妃がいました。 ようやく女の子を授かったので、大喜び。 お祝いのパーティーを開くことにします。 この国には魔法使いの女が13人いましたが、お城には金の皿が12枚しか無かったため、12人だけ招待し、残りの1人には声をかけませんでした。 パーティーに出席した魔法使いたちは、「美」「徳」「富」など魔法を用いたプレゼントを王女に贈ります。 しかし、11人目の魔法使いがプレゼントを渡した直後、招待されなかった魔法使いが現れたのです。 自分だけが呼ばれなかったことに怒り、復讐として「王女が15歳になったら、紡ぎ車の針が指に刺さって死ぬ」という呪いをかけてしまいました。 城中がパニックになるなか、まだ贈り物をしていなかった12人目の魔法使いが、呪いを取り消すことはできないが弱めることはできるとし、「王女様は15歳になっても死ぬことはなく、100年間の眠りにつく」と告げます。 王女の行く末を心配した王は、国中の紡ぎ車を捨ててしまいました。 王女は順調に成長し、15歳になります。 ひとりで城の中を歩いていると、塔の最上階の部屋で、見知らぬ老婆が糸を紡いでいるところを見かけました。 不思議に思って近寄ったとたん、錘が手の指に刺さり、そのまま100年の眠りについてしまったのです。 さらにこの呪いは城中に降り注ぎ、王や王妃をはじめ城にいる全員が眠りに落ちてしまいました。 そして城の周りは茨で覆われるようになり、城には誰も入れなくなってしまったのです。 それから長い年月が経ったある日、隣国の王子がそばを通りかかります。 茨に覆われた城を見て不思議に思い、近くに住む老人に問いかけると、「城の中には美しい王女が眠っている」と言われました。 どんな王女がいるのか気になって仕方がなくなり、勇気を出して茨に近づいたその時、ちょうど100年の呪いが解けて、茨はひとりでに道を開け、王子は中に入ることができたのです。 眠っている王女にキスをすると、王女は目を覚まします。 同時に城の人々もみな目を覚まし、王子と王女は結婚して幸せに暮らしました。 17世紀に活躍したフランスの詩人、シャルル・ペロー。 彼はグリム兄弟よりも先に民間の伝承をまとめた童話集を作成したことでも有名です。 そしてこのペローの童話集にも、「いばら姫」が収録されているのです。 グリム童話版とは異なる部分を紹介しましょう。 まずペロー版では、眠っていた王女が王子のキスで目覚めるわけではなく、眠ってから100年が経って呪いの効果が切れたため自分で目を覚ましています。 また2人が結婚した後ですが、実は王子の母親が人食いの性質をもっていて、王子が留守の間になんと王女と彼女が生んだ2人の子どもを食べようとするのです。 そこへ王子が現れ、人食いの王妃は自分の行動が息子にばれてしまったことに動転し、ゲテモノが入った大きな桶の中に自ら飛び込んで死んでしまいました……。 ペローの編纂した童話は、子どもにも読みやすいように脚色を加えているものが数多くありますが、「いばら姫」に関しては、グロテスクで恐ろしい結末となっています。 「いばら姫」は本当は怖い!原作の「太陽と月とターリア」がかなりエグい 「いばら姫」の原作は、ペローが編纂したものよりももっと昔、17世紀前半にイタリアの詩人ジャンバティスタ・バジーレがまとめた説話集『ペンタメローネ』だといわれています。 そのなかの一遍、「太陽と月とターリア」という話が、「いばら姫」の原作だとされているのです。 しかしその内容は、なかなか衝撃的なもの。 あらすじをご紹介しましょう。 ある国にターリアという王女が生まれ、その誕生を祝うパーティが開かれていました。 パーティーに出席していた占い師が、「麻糸によってターリアに災いが起きる」と予言をします。 そしてその予言どおり、麻に紛れ込んでいた棘が指に刺さり、ターリアは眠りに落ちてしまうのです。 父親は悲しみに暮れ、この悲しみを忘れるために城を去ってしまいました。 それからしばらく経ったある日のこと。 ある国の王が、鷹狩りをしているうちに偶然ターリアが眠る城へと辿り着き、彼女の姿を見つけます。 そして、あまりの美しさに我慢ができなくなり、そのまま眠っている彼女を犯してしまうのです。 それでもターリアは目を覚まさなかったので、王は自国に帰ってしまいました。 ターリアは眠りながら王との子を妊娠、なんとそのまま双子を出産します。 まもなく指の棘が抜け、呪いが解けて目を覚ましました。 双子は、タイトルにもなっている「太陽」と「月」と名付けられました。 ターリアと関係をもった王は、自国から彼女の元へとやってきて、双子の誕生を喜びます。 しかしここで問題となったのが、王には妻である王妃がいるということ。 王は自国に戻った後もターリアと双子のことを気にかけていたので、王妃がその存在に気付いてしまいました。 嫉妬に狂った王妃は、王を装って「太陽」と「月」を呼び出します。 そして双子を殺してスープにしようと命令をするのですが、双子に同情した料理長が子ヤギとすり替えて事なきをえました。 次に王妃は、ターリアを呼んで火あぶりにしようとしますが、これは王にバレてしまいます。 怒った王は王妃を火の中に投げ込み、殺してしまったそうです。 ターリアが目覚めてからの展開にボリュームが割かれていることがわかります。 一般的に広まっているグリム童話では、目を覚ました王女と王子が結ばれるハッピーエンドですが、もともとは一時の感情で浮気をしてしまった王をきっかけに、まさに命がけのバトルがくり広げられるというもの。 眠っている王女を犯し、王女が眠ったまま双子を出産するというのも、かなり衝撃的です。 こんなにも複雑なストーリーでしたが、時が経つにつれて、夢があって親しみやすい、シンプルな物語に改変されていったのでしょう。 美しすぎる絵が魅力の大人が楽しめる「いばら姫」.

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