日本 透析 医学 会 2020。 第26回日本腹膜透析医学会学術集会・総会:The 26th Annual Meeting of the Japanese Society for Peritoneal Dialysis

<学会の歩き方>第65回日本透析医学会学術集会(JSDT2020)

日本 透析 医学 会 2020

【背景・目的】バスキュラーアクセスの超音波検査において, 狭窄の評価は長軸断面で内径を計測する方法 狭窄径 が一般的だが, 短軸断面の内腔が正円でない場合は正確な評価が困難である. 今回, 狭窄の評価に関して検討した. 【方法】自己血管内シャントを有する患者83名 延べ129病変 を対象とした. 長軸断面にて狭窄径, 短軸断面にて長径と短径および断面積を計測した. 狭窄径と断面積の脱血不良に対する診断能力をROC分析にて比較した. 狭窄形態を5群に分類し, 狭窄径と断面積の相関を検討した. 【結果】ROC分析において狭窄径と断面積に差がなかった. 瘤前後型以外は狭窄径と断面積の相関は良好であったが, 瘤前後型は相関がなかった. 【結語】瘤前後型以外は狭窄径による評価が有用な評価法である. 瘤前後型の評価は, 短軸断面の断面積により可能である. 透析患者での自己血管内シャントや人工血管留置内シャントなどに起こりうる血管狭窄に対し, 現在血管拡張用バルーンによるVAIVT vascular access intervention therapy が広く行われている. VAIVT時のバルーンが狭窄病変部位で完全拡張できない場合いわゆるドッグボーン変化が観察され, 病変の不完全拡張や残存狭窄となることがある. 今回ドッグボーン変化について拡張部位に生じている病変動態を実験的に検討し, 拡張部位血管と周囲組織がバルーン拡張時に集簇することによりバルーン拡張への抵抗性を獲得していることがその本態であることを確認し, Lesion-Slip現象と名付けた. 臨床的検討ではLesion-Slip現象は, より高圧での拡張が必要となることや, 組織の集簇に伴い過疎となった周辺部分での血管裂開や新規病変の誘発なども引き起こしている可能性が示唆された. Lesion-Slip現象の抑制効果を有する血管拡張用バルーンは, より低圧での病変部位完全拡張, 血管損傷の低減につながる可能性がありバルーン選択の一助となると思われた. 2018年12月の日本透析医学会統計調査委員会の報告によると, 新規透析導入患者数は2015年以降増加傾向となったと報告された. 導入患者の増加には, 人口高齢化の影響が大きい. そこで透析原疾患の経年的推移と高齢者 80歳以上 の導入時原疾患の特徴を明らかにするため, 過去7年間の日本透析医学会の統計調査 CD-ROM版 のデータを用い, 年齢3区分別に原疾患別導入患者数の検討を行った. その結果, 20歳から80歳未満の原疾患割合と罹病率 透析導入率 は, 糖尿病性腎症, 慢性糸球体腎炎で減少, 腎硬化症, 不明は増加し, その他は横ばいであった. そして, 導入患者の増加は80歳以上の患者数の増加によるものであった. この患者数の増加は高齢者人口の増加が主因であり, 80歳以上の罹病率を増加させている原疾患も関与していると考えられた. 今後は, 高齢者への対策が, 罹病率 透析導入率 を減らすためにさらに重要になると思われる. HIV感染者の生命予後は治療法の進歩により著しく改善した一方で, 高齢化や合併症の増加で透析導入が必要となるHIV感染者が増加している. このため透析専門クリニックでのHIV感染透析患者の受け入れ体制の拡大が急務とされているが, 現状では受け入れに消極的な透析施設が多い. その大きな要因として, HIV感染症に対する知識不足による漠然とした不安があげられる. 当院では受け入れ要請を想定した受け入れ対策チームを立ち上げ, 職員に対する積極的な勉強会を7回実施した後に患者を受け入れた. 受け入れ前 勉強会前 調査では, 「HIV感染透析患者と接することに不安を感じる」 の回答が85. また, 「受け入れるべきではない」 の回答も25. 職員に対するHIV感染症に対する正しい知識の啓発教育は, 透析専門クリニックにおける患者の受け入れを拡大するための重要な手段の一つと考えられた. 塩酸ミノサイクリンによる皮膚色素沈着症を生じた血液透析患者の1例を経験した. 症例は82歳, 男性. 1年前より腎硬化症による慢性腎不全に対し血液透析をしていた. 入院2か月前より四肢に黒色斑を認めていたが, 皮下出血によるものと考えられていた. 今回はシャント血管の穿刺困難で入院した. 四肢に境界不明瞭な広範囲黒色斑があり, 塩酸ミノサイクリンを長期内服していたことから塩酸ミノサイクリンによる皮膚色素沈着症が疑われ, 皮膚病理組織より塩酸ミノサイクリンによる皮膚色素沈着症と診断された. 透析患者は血小板機能障害や薬剤, 頻回な血管穿刺により皮下出血を生じる頻度が高く, 透析患者に皮膚色素沈着症を生じた際は皮下出血との鑑別が必要である. 症例は55歳, 女性. 51歳時に右腎腫瘍摘出を契機に血液透析が開始され, その2か月後より活性型ビタミンD製剤の内服を開始した. 血液透析開始4年後に活性型ビタミンD製剤投与中止後も持続する高カルシウム血症と腰部皮下腫瘤が出現し入院した. 血清リゾチーム値高値, ガリウムシンチでの腫瘤への異常集積, 皮下腫瘤生検による非乾酪性類上皮肉芽腫の存在確認によりサルコイドーシスと診断した. ステロイドによる内服治療で高カルシウム血症と皮下腫瘤は改善した. 本症例の既往にある脳腫瘍と腎腫瘍に類上皮肉芽腫があったことが後に判明し, 以前からサルコイドーシスが存在したことが示唆された. さらに, 活性型ビタミンDは類上皮肉芽腫の形成を促進してサルコイドーシスの病勢に影響を及ぼすことが報告されており, 本症例におけるサルコイドーシスの疾患活動性亢進には活性型ビタミンD製剤投与が関与した可能性が示唆された.

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第65回日本透析医学会学術集会・総会 開催について <WEB開催期間:2020年11月2日(月)~8日(日)> 第65回日本透析医学会学術集会・総会は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響をふまえ、6月12日(金)~14日(日)の大阪における現地開催を断念し、 11月2日(月)~8日(日)にWEB開催とすることに決定いたしました。 WEB上でシンポジウム、ワークショップ、教育講演、委員会企画、セミナーなどの主要プログラムを視聴・閲覧できるように計画しております。 一般演題(口演およびデジタルポスター)は、デジタルポスターシステムを利用してWEBでご発表いただく予定です。 一部の主要プログラムは、 11月2日(月)~3日(火・祝)の2日間にわたり、LIVE配信を予定し、リアルタイムにご視聴いただけるよう計画しております。 開催内容の詳細や参加登録に関しては、後日改めてご案内させていただきます。 主要プログラム登壇者(座長・演者)の皆様 各プログラムにより配信方法が異なりますため、配信方法およびご発表データの詳細について、個別に運営事務局よりご連絡させていただきます。 事前参加登録済みの方 新たな参加登録の詳細が決定次第、現状のお申込の取扱いについてもご案内させていただきます。 協賛企業の各社様 開催方法変更に伴う対応方針が決定次第、ご連絡させていただきます。 皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、感染拡大防止を重要視し、開催の延期ならびに開催形式を変更いたしましたこと、ご理解いただけましたら幸いです。 事務局一同、充実したWEB開催を目指して鋭意準備を進めてまいりますので、 関係者の皆様のご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。 2020年5月14日 一般社団法人 日本透析医学会 理事長 中元 秀友 第65回日本透析医学会学術集会・総会 会長 稲葉 雅章.

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JSDT年会是一个有近20,000名从事透析和移植治疗的医务人员参加的学术会议,宗旨是提供一个了解为患者提供最佳疗法的机会,以促进和保持日本肾脏替代治疗 RRT 的水平,与会者将就如何在与透析和移植治疗相关的各种并发症中提供更好的治疗方面进行热烈的讨论。 —未经本站许可,禁止复制转载镜像本站任何内容。 JSDT现拥有17,000名会员,是日本最主要的社团之一,JSDT的宗旨是推动肾衰竭和透析医学的科学研究,为社会作出贡献。 ——未经本站许可,禁止复制转载镜像本站任何内容-领域国际医学会议网。 会長挨拶 このたび、歴史と伝統のある第65回日本透析医学会学術集会・総会を2020年6月12日(金)~14日(日)にかけて大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル大阪・リーガロイヤルNCBの中之島地区と、グランフロント大阪(コングレコンベンションセンター)の梅田地区の2つの会場を使用して開催させて頂きますこと、誠に光栄に存じます。 今回のメインテーマは「人生100年時代を迎えた透析患者の健康寿命延伸に向けて」とさせていただきました。 最近、他の学術集会でもコメディカルを含め多職種の方々の参加でトータルケアの重要性が強調されるようになってきていますが、日本透析医学会学術集会・総会は、それ以前から医師のみならず看護師・臨床工学技士・栄養士・薬剤師を始め、その他の多くの専門職が一同に集い、透析患者のQOL向上や健康長寿の延伸を目指してきた代表的な医学会として活動を続けています。 そういう意味でポスターも多職種の方々が集って腎臓機能を代替えするような意匠とさせていただき、ロゴも多色が多職種を意味した形で頭を絞って透析患者の診療にあたることを示すロゴとさせていただきました。 学術集会参加者が一堂に会してこのテーマに沿った形で集約的な討論を行えるように、学会の委員会企画に加えて、本学術集会のプログラム委員の先生方をはじめとして諸先生方のお知恵を拝借してシンポジウムやワークショップを企画したいと考えています。 本学術集会にご参加いただきました先生方がそれぞれの分野でこれまでの問題の解決策のみでなく新たな課題に気づくことができるようなプログラムの構成を頂きましたご提案を基に学術集会事務局一同で目指していきたいと考えております。 また、世界での透析医療の趨勢を知るうえで、海外から多数の講演演者を招請する予定で、現時点でもすでに多数の先生方に参加の内諾を得ています。 本学術集会にご参加いただくことで、日本の透析医療の立ち位置を確認していただいたうえで、現時点で可能な対応策と今後の課題とそれに対する取り組みをご理解いただけるように心がけます。 さらに、益々増加する高齢透析患者が日常を自力で快適に過ごす期間が延びるようにどのような取り組みが必要か、また、いったんイベントでADLが低下した患者での回復策や、認知症患者などへの取り組みなども包括的に紹介していく所存です。 会場は、大阪での開催で2つに分かれますが電子媒体などを通じて有機的につながるような設定を計画しています。 最近、観光地として人気が高まっているディープ大阪の雰囲気もお楽しみいただき、堪能いただければ幸いです。 本会の開催によって透析医学会の多職種の先生方の交流、情報の共有を通じて透析医療研究分野の発展に少しでも貢献できるような学会となればそれに勝る喜びはありません。 水を含んだ緑が風情を漂わせる水無月の美しい時期の大阪で多くの先生方とお会いできるのを楽しみにしております。

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