エスコバル 映画。 エスコバル 楽園の掟/映画 あらすじ・レビュー

パブロ・エスコバル

エスコバル 映画

2012年02月25日(土) (ヨコハマ・フットボール映画祭2012上映作品) サッカー・コロンビア代表主将アンドレス・エスコバルと、麻薬組織「メデジン・カルテル」のボスで麻薬王とも呼ばれたパブロ・エスコバル。 本作は、この二人の「エスコバル」の人生の光と影を、関係者のインタビューや記録フィルムを基に構成されたドキュメンタリー映画である。 1994年のアメリカW杯。 イタリア代表ロベルト・バッジョの活躍(決勝でのPK失敗も含む)なども記憶に残る大会だが、衝撃的だったのは、アンドレス・エスコバル射殺事件だ。 当時、圧倒的な強さで南米予選を勝ち抜き、ペレにまで「優勝候補」と言わしめたほどのコロンビア。 だが、1次リーグ第2戦で、アンドレスは痛恨のオウンゴールを献上し、結果的に1次リーグ敗退。 失意の帰国後ほどなくして、彼はナイトクラブの駐車場で凶弾に倒れる。 一方のパブロ。 麻薬で莫大な富を手に入れ、政治家を買収し、憲法までも自分に有利に改正するほど、コロンビアの政界や裏社会に君臨した。 反対者の暗殺という卑劣な犯行もいとわなかった。 そのような悪の顔を持ちながら、スラム街に住宅を建設するなど、慈善事業も積極的に行い、市民(特に貧困層)からの多大な支持を得ていたが、93年、麻薬組織撲滅を目指す当局により殺害された。 アンドレスとパブロ。 この二人のエスコバルの共通項は「サッカー」だ。 もしサッカーがなければ、二人の人生が交錯することはなかったかもしれない。 アンドレスの豊かな才能はやがて花開き、スター選手に。 そしてパブロは、麻薬取引で得た私財を投じて競技場を整備したり、アンドレスが所属するクラブを買収するなど、サッカーにのめり込んでいく。 パブロは自分の邸宅に代表選手を招くなど、彼らを優遇。 誠実で聡明なアンドレスはサッカーと麻薬組織の繋がりを快く思っていなかったが、表立って不満を述べることはなかった。 彼は国の平和を願い、サッカーを通じて争いをなくしたいと考えていた。 その胸中が彼の恋人や家族の証言で明らかにされている。 麻薬とサッカーの強い関係は、本来あってはならない。 だが、この関係がコロンビアサッカー界のレベルアップに大きく貢献したことは事実であり、皮肉で複雑な思いだ。 そうでなかったら、90年代前半の独創的でエネルギッシュなコロンビアのサッカーを、ファンは見られなかったはず。 本作は、麻薬とサッカーの関係を断罪する主張を展開しているわけではなく、事実は事実として、受けとめている。 さらに、本作の特筆すべき点は、アンドレス射殺事件はサッカー賭博に絡んだ闇の組織の凶行と考えられていたが、本作ではナイトクラブの客との口論の末に突発的に起きた事件との見解を示していることだ。 そして、街を取りしきるパブロがこの時点で生きていたら、それなりに街は統制され、アンドレスが殺されることはなかったであろう、と結んでいること。 なぜなら、パブロはマネーロンダリングのためにサッカーを利用したが、その一方で、サッカーを愛していたから、だ。 サッカーを愛した「二人のエスコバル」の死後、それに呼応するように、コロンビア代表も徐々に衰退していく。 98年フランスW杯には出場したものの、それ以降のW杯には出場できていない。 何かの教訓を与えるドキュメンタリーではないが、何とも重く、宿命的な思いにとらわれ、苦い余韻が残る作品である。

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エスコバル 楽園の掟/映画 あらすじ・レビュー

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2012年02月25日(土) (ヨコハマ・フットボール映画祭2012上映作品) サッカー・コロンビア代表主将アンドレス・エスコバルと、麻薬組織「メデジン・カルテル」のボスで麻薬王とも呼ばれたパブロ・エスコバル。 本作は、この二人の「エスコバル」の人生の光と影を、関係者のインタビューや記録フィルムを基に構成されたドキュメンタリー映画である。 1994年のアメリカW杯。 イタリア代表ロベルト・バッジョの活躍(決勝でのPK失敗も含む)なども記憶に残る大会だが、衝撃的だったのは、アンドレス・エスコバル射殺事件だ。 当時、圧倒的な強さで南米予選を勝ち抜き、ペレにまで「優勝候補」と言わしめたほどのコロンビア。 だが、1次リーグ第2戦で、アンドレスは痛恨のオウンゴールを献上し、結果的に1次リーグ敗退。 失意の帰国後ほどなくして、彼はナイトクラブの駐車場で凶弾に倒れる。 一方のパブロ。 麻薬で莫大な富を手に入れ、政治家を買収し、憲法までも自分に有利に改正するほど、コロンビアの政界や裏社会に君臨した。 反対者の暗殺という卑劣な犯行もいとわなかった。 そのような悪の顔を持ちながら、スラム街に住宅を建設するなど、慈善事業も積極的に行い、市民(特に貧困層)からの多大な支持を得ていたが、93年、麻薬組織撲滅を目指す当局により殺害された。 アンドレスとパブロ。 この二人のエスコバルの共通項は「サッカー」だ。 もしサッカーがなければ、二人の人生が交錯することはなかったかもしれない。 アンドレスの豊かな才能はやがて花開き、スター選手に。 そしてパブロは、麻薬取引で得た私財を投じて競技場を整備したり、アンドレスが所属するクラブを買収するなど、サッカーにのめり込んでいく。 パブロは自分の邸宅に代表選手を招くなど、彼らを優遇。 誠実で聡明なアンドレスはサッカーと麻薬組織の繋がりを快く思っていなかったが、表立って不満を述べることはなかった。 彼は国の平和を願い、サッカーを通じて争いをなくしたいと考えていた。 その胸中が彼の恋人や家族の証言で明らかにされている。 麻薬とサッカーの強い関係は、本来あってはならない。 だが、この関係がコロンビアサッカー界のレベルアップに大きく貢献したことは事実であり、皮肉で複雑な思いだ。 そうでなかったら、90年代前半の独創的でエネルギッシュなコロンビアのサッカーを、ファンは見られなかったはず。 本作は、麻薬とサッカーの関係を断罪する主張を展開しているわけではなく、事実は事実として、受けとめている。 さらに、本作の特筆すべき点は、アンドレス射殺事件はサッカー賭博に絡んだ闇の組織の凶行と考えられていたが、本作ではナイトクラブの客との口論の末に突発的に起きた事件との見解を示していることだ。 そして、街を取りしきるパブロがこの時点で生きていたら、それなりに街は統制され、アンドレスが殺されることはなかったであろう、と結んでいること。 なぜなら、パブロはマネーロンダリングのためにサッカーを利用したが、その一方で、サッカーを愛していたから、だ。 サッカーを愛した「二人のエスコバル」の死後、それに呼応するように、コロンビア代表も徐々に衰退していく。 98年フランスW杯には出場したものの、それ以降のW杯には出場できていない。 何かの教訓を与えるドキュメンタリーではないが、何とも重く、宿命的な思いにとらわれ、苦い余韻が残る作品である。

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エスコバル/楽園の掟

エスコバル 映画

映画『潜入者』が、2017年5月13日 土 より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開される。 伝説の麻薬捜査官による回顧録が原作 原作は、アメリカの「麻薬戦争」史上最も大胆にして最も成果を上げたと言われる潜入捜査作戦に参加したロバート・メイザー本人による回顧録。 およそ5年間に及ぶ危険な潜入捜査の実態を余すことなく書き記し、全世界に衝撃を与えました一冊だ。 麻薬王パブロ・エスコバル vs ベテラン捜査官ロバート・メイザー 1980年代、史上最大規模とも言われる犯罪帝国を築いたコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバル。 当時アメリカに流入するドラッグのほとんどが、彼の組織を経由したものだと言われており、その事態を重く見たアメリカ政府は、エスコバルの息の根を止めるため、大規模な潜入捜査作戦を計画する。 それは、ベテラン捜査官のロバート・メイザーを架空の大富豪に仕立てあげ、その財力を持って組織に取り入り、内側から組織を崩壊させるという大胆不敵なものだった。 キャスト 『潜入者』の主人公となるメイザー本人を演じるのは、米国TV界を席巻した大ヒットシリーズ「ブレイキング・バッド」で4度のエミー賞に輝き、『』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、遅咲きの大ブレイクを果たした名優ブライアン・クランストン。 「ブレイキング・バッド」では麻薬王を演じた彼が、本作では麻薬組織を壊滅に追い込むべく正義感を燃やすベテラン捜査官を熱演している。 また共演には『イングロリアス・バスターズ』のダイアン・クルーガーや、映画や舞台で幅広く活躍する個性派俳優ジョン・レグイザモ、『ブリッジ・オブ・スパイ』のエイミー・ライアン、『月の輝く夜に』でオスカーを受賞したオリンピア・デュカキスなど豪華キャストが集結している。 衣装とセットで80年代当時を再現 『潜入者』の一つの見どころは、一流のスタッフによって再現された、本作の舞台となる1980年代。 当時の男女が神経を注いでいた装いの細部にもこだわり、スーツは、クランストンの派手な蛇柄のブーツはブリクストン・マーケット、というようにを揃えるためにロンドン中を探し回ったという。 「すごくリアルなものを作り、それを3割増しにすることを目指した」と語っている。

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