ステロイド パルス。 【医師監修】副腎皮質ステロイドってどんな薬?副作用や使用上の注意は?

『ステロイドパルス療法』に『エンドキサンパルス療法』舐めてた難病、たった1日で大転落_(:3」∠)_

ステロイド パルス

一般的な健康診断の項目に含まれる尿検査では、尿中の蛋白(たんぱく)や潜血の有無を確認します。 尿の中に蛋白や潜血が認められた場合、考えられる病気のひとつに「」という腎疾患があります。 初期には無症状である場合も多いIgA腎症ですが、放置してしまうとやがて透析治療が必要なに至ることもあるため、慎重な対応が重要です。 IgA腎症とはどのような病気なのでしょうか。 東京女子医科大学腎臓内科准教授の森山能仁先生にお伺いしました。 IgA腎症とは 腎臓のろ過機能が低下し、尿に蛋白や血尿が出る IgAとは免疫グロブリン(Immunoglobulin)Aの略称で、その名の通り免疫の役割を果たす抗体です。 免疫グロブリンには5種類ありIgAは体外から侵入した細菌やウイルスと戦う抗体の中のひとつです。 通常はのどや気管支を守り、体にとってプラスに働くIgAですが、たとえばや上気道炎(かぜ)を起こすと扁桃から刺激物質が分泌され、これにより正常なIgAとは異なる形をした別のタイプのIgAが作られます。 口腔内感染により産生された異常なIgAは免疫複合体を形成し、血液にのって腎臓へと流れつきます。 このIgAが、腎臓においてフィルターの役割を果たしている「糸球体(しきゅうたい)」に沈着すると、糸球体に炎症が起こり、糸球体内の細胞浸潤や血管の断裂が生じ、その結果フィルターの機能を十分に果たせなくなって尿の中に蛋白や血液(赤血球)が出てしまうことがあります。 これが、本記事で取り扱う「」です。 IgA腎症は20代など比較的若い方に多くみられる疾患であり、放置すると糸球体全土に炎症が広がりやがて硬化してしまい、そのような糸球体が増えていくと腎機能の低下を来してしまいます。 そのため、現在日本では、糸球体の炎症を早期に抑えるための治療法「扁桃摘出術+ステロイドパルス療法」(後述)が主流となっています。 (画像:正常な糸球体の働き) IgA腎症の原因 上気道炎や扁桃腺炎が発症や悪化と関連している可能性 の原因となる外因性抗原は、現在のところ明らかになっていません。 上気道炎(風邪)や扁桃腺炎の感染をきっかけとして発症するケースが多いことはわかっているものの、IgA腎症を引き起こす特定のウイルスや細菌の存在は確認されていないのです。 また、かつては大豆やグルテンなど、食べ物との関連を報告した論文もありましたが、これらにも決定的な抗原にはなり得ず、現時点では原因となる物質は見つかっていません。 ただし、上述した上気道炎・扁桃腺炎などの感染を契機として発症する人が多いことや、感染後に肉眼で確認できる血尿(肉眼的血尿)が出るケースがあること、また、既にIgA腎症と診断されていた患者さんの病状が感染を機に悪化することもあることから、IgA腎症は口腔内感染と何らかの関連がある可能性は高いと考えられています。 治療において、腎臓とは離れた部位である扁桃腺を摘出するのもこのような理由によります。 IgA腎症は「遺伝性疾患」ではない は遺伝性疾患ではありません。 しかしながら、全症例のうち約10%は家族内発生していることがわかっているため、遺伝要素も多少はあるのではないかと考えられています。 ただし、現時点ではIgA腎症を起こす特定の遺伝子や家族性 IgA 腎症全てに共通する遺伝子というものは発見されておらず、IgA腎症と遺伝の関わりについては、今後研究を進めていくべき分野であるといえます。 IgA腎症の症状-多くは無症状でみつかる の多くは無症状の段階で、検診時に行う尿検査をきっかけに発見されます。 日本は検診システムが整備されており、学校や職場、市町村区で実施される一般健康診断の尿検査によって、早い段階で異常を発見することができています。 IgA腎症は、欧米諸国に比べ日本に多くみられることで知られていますが、この理由のひとつにはIgA腎症の可能性の有無をスクリーニングできる体制が整っていることもあるのではないかと考えます。 また、上気道炎や扁桃腺炎に罹患した後、肉眼的血尿が出る方もいます。 ただし、このような症状が現れる方は全体の10%程度と多くはありません。 腎機能が低下するスピードは比較的遅く、IgAが糸球体のフィルターに沈着すると、数か月かけて炎症を起こしながら徐々に組織を破壊していきます。 そのため、ほとんどの場合、発見時の腎機能は正常です。 診断の時点で腎機能の顕著な低下がみられる症例は急激に発症・進行するケースは稀で、大半は、尿検査で蛋白尿や血尿が認められたあと、5年や10年といった期間が経過しているものです。 腎機能に低下がみられるIgA腎症は予後不良となる(数十年後になどになる等)ことが多いため、尿検査で異常があった場合は放置しないよう注意しましょう。 IgA腎症の初期では腎機能は正常であり、蛋白尿は陰性、血尿のみが陽性となることもあります。 ただし、血尿は糸球体に炎症が起きているサインであることも多いため、IgA腎症の重要な徴候であると捉え、見逃さないよう注意を払うことが大切です。 東京女子医科大学病院では比較的軽いと考えられる症例でも腎生検を行っており、腎生検施行症例のうち約50%はIgA腎症と診断されています。 日本の統計でも、腎生検を行った症例のうちIgA腎症と診断されるのは約40%~50%と高い数値を示しています。 IgA腎症の診断に腎生検は必須-鑑別が必要な他の疾患 は腎生検を行えば比較的容易に診断できますが、逆に腎生検を行わなければ確定診断をつけることはできません。 たとえば軽い血尿が認められた場合、IgA腎症のほかに菲薄基底膜病(良性家族性血尿)や感染後の腎炎では急性糸球体腎炎である可能性もあります。 これらの鑑別のためにも、腎生検を行う必要があります。 IgA腎症の治療 ー「扁桃摘出術+ステロイドパルス療法」 現在日本で主流となっている治療法は、ステロイド薬の大量投与(点滴投与)と扁桃腺の摘出手術を組み合わせた「扁桃摘出術+ステロイドパルス療法」(以下、扁摘パルス療法)です。 当院では扁桃腺摘出術に併せて、イタリアのPozziらの方式を採用した、約半年かけて合計3回のステロイドパルス療法を行う治療を施行しています。 扁桃腺摘出術は耳鼻科で行う手術であり、当院の場合は2回目もしくは3回目のステロイドパルス療法時に手術を行うことが多くなっています。 通常火曜日に入院し、水曜日に腎生検を施行、出血などの問題がなければ日曜日に退院になります。 初回のステロイドパルス療法 と確定診断がついた場合は、1回目のステロイドパルス療法を行うため、後日再入院になります。 3日間の入院になりますが仕事や学校を考慮し金曜日から日曜日や土曜日から月曜日の3日間の入院なども可能です。 ステロイド薬内服治療 退院後は1日おきにステロイド薬を内服し、2~3か月後に2回目のステロイドパルス療法を実施します。 内服するステロイド薬(プレドニゾロン)は体重1kgあたり0. 5mgで、50kgの人であれば25mg(1錠5mgのため1回5錠)となります。 2回目のステロイドパルス療法と扁桃腺摘出術 耳鼻科で行う扁桃腺摘出術の入院期間は約1週間で、退院後問題ないのを外来にて確認の上腎臓内科に3日間再入院して頂きステロイドパルス療法を行います。 ステロイド薬内服治療 退院後、再び1日おきにステロイド薬を内服します。 2~3か月後に3回目(最後)のステロイドパルス療法を行います。 3回目のステロイドパルス療法 3日間の入院期間を再度要します。 初回同様に週末など、仕事に可能な限り支障がでないスケジュールを組んで行います。 ステロイド薬の減薬・中止 3回目のステロイドパルス療法が終わった後(7か月目)に、1か月ほどかけてステロイド薬を1錠ずつ減量し、治療終了となります。 扁摘パルス療法には2つの方式があり治療期間が異なる 前項でも触れたように、当院ではイタリアのPozziらの方式に則って、半年間かけて治療を行っています。 これは、腎臓内科での診断後に耳鼻科で扁桃腺摘出術を行うためのスケジュール調整が必要であることなど、大学病院ならではの特性とも関係しています。 ステロイドパルス療法「仙台式」とは 一般病院の中には、3週連続でステロイドパルス療法を行う「仙台式」(堀田修先生考案)を採用している施設も多々あります。 仙台式では、診断後すぐに扁桃腺摘出術を行い、1週間以上の間隔をあけて1回目のステロイドパルス療法(3日間)を行います。 その後4日間連続で30mgのプレドニゾロン内服を1クールとし、計3クールの治療を行うというものです。 その後は30mgのプレドニゾロンの内服を一日おきに行い、内服量を少しずつ減らし1年で中止します。 連続的に治療を行う方法ですのでトータルの入院期間は当院より長くなる施設もあれば、2回目以降のパルスを外来で施行したり、パルス間のステロイド薬内服治療中は退院となる施設もあるようです。 各施設の治療スケジュールを聞き、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶのもよいかもしれません。 Pozziらの方式と仙台式の治療成績に差はない 尚、扁桃腺摘出術に併せるステロイドパルス療法においてPozziらの方式と仙台式のステロイドパルス療法による治療成績に顕著な差はみられません。 また、初回に扁桃腺摘出術を行う場合と、2回目もしくは3回目に実施する場合の比較調査も行いましたが、こちらも大きな差はないと考えます。 東京女子医科大学病院• 内科 血液内科 リウマチ科 外科 心療内科 精神科 神経内科 脳神経外科 呼吸器外科 消化器外科 腎臓内科 心臓血管外科 小児科 小児外科 整形外科 形成外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 リハビリテーション科 放射線科 歯科口腔外科 麻酔科 乳腺外科 呼吸器内科 循環器内科 緩和ケア内科 消化器内科 内視鏡内科 糖尿病内科 内分泌内科 代謝内科 膠原病内科 人工透析内科 脳神経内科 内分泌外科 放射線診断科 精神神経科 総合診療科 病理診断科• 東京都新宿区河田町8-1• 都営大江戸線「若松河田駅」 若松口 徒歩5分 都営大江戸線「牛込柳町駅」 西口 徒歩8分 都営新宿線「曙橋駅」 A2出口 徒歩12分• 03-3353-8111.

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【ステロイド使用方法】 CQ14 ステロイドパルス療法間(ステロイドパルス療法を行っている日以外)のステロイド内服は推奨されるか?(ネフローゼ症候群)

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副腎皮質ステロイド薬とは ステロイドとは、 副腎という両方の腎臓の上部にある部分で作られる「副腎皮質ホルモン」の一種です。 このステロイドホルモンを薬剤として使うと、体内の炎症を抑えたり、免疫力を抑制したりする作用があるため、さまざまな疾患の治療薬として使われます。 しかし一方で、副作用も多いため、使用にあたってはリスクと効能を十分に検討しなくてはなりません。 副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)には、アルドステロン(電解質コルチコイド)・コルチゾール(グルココルチコイド)・アンドロゲン(男性ホルモン)などが含まれます。 しかし、 治療薬として使われるステロイド(副腎皮質ステロイド)のほとんどは「糖質コルチコイド」というホルモンです。 副腎皮質の疾患の診断や、ホルモンが足りない人の補充療法に使われるほか、抗炎症薬・免疫抑制剤として副腎以外の疾患に対して使われます。 ステロイド薬が使われる主な疾患には、以下のようなものがあります。 自己免疫疾患 関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなど 呼吸器疾患 気管支喘息、サルコイドーシスなど 消化器疾患 潰瘍性大腸炎など 肝機能・腎機能障害 重症の肝炎、ネフローゼ症候群など 神経疾患 多発性硬化症など 血液疾患 特発性血小板減少性紫斑病、急性リンパ性白血病など 内分泌疾患 アジソン病など アレルギー疾患 アナフィラキシーショック、アトピー性皮膚炎など 例えば、自己免疫疾患やアレルギー疾患では、本来、自分の身体を守ってくれるはずの免疫機能が自分自身を攻撃してしまいますので、免疫機能を抑制する薬として働きます。 一方で、潰瘍性大腸炎のように大きな炎症が起こっている場合には、炎症を鎮める薬として働きます。 このように、副腎皮質ステロイド薬は疾患によって体内でさまざまな働きをしているのです。 副腎皮質ステロイド薬はどんなふうに使われるの? 副腎皮質ステロイド薬を使った治療法は2種類あり、少量を継続的に内服する「経口ステロイド療法」と、大量のステロイドを注射で投与する「ステロイドパルス療法」です。 経口ステロイド療法• プレドニゾロン(PSL)という薬剤が使われることが多い• 毎日飲む方法と1日おきに飲む方法があり、後者の方が副作用は少ないとされる ステロイドパルス療法• 上記を1クールとし、必要に応じて1~2週間おきに3クール程度まで行われる パルス療法は、一度に大量のステロイドを点滴投与することで一気に血中濃度を上げ、経口ステロイド薬よりも早く効果を発揮させようとする治療法です。 メチルプレドニゾロンを点滴投与した場合、血中濃度が上がるのも早いですが、血中半減期も1〜3時間程度と早いため、血中濃度がまた一気に下がりやすいという性質があります。 そこで、疾患によって、あるいは病状によってはパルス療法の後、血中濃度を維持するため、経口ステロイド薬を併用することもあります。 しかし、 パルス療法を使用した場合は、その後の後療法としての経口ステロイド薬を通常よりも少なめに設定でき、副作用を抑えられるというメリットがあります。 後療法においても、通常の経口ステロイド療法においても、ステロイドを長期服用した際の安全性については確立されていませんので、副腎皮質ステロイド薬の使用はできるだけ短期間に抑えられるような治療を行うことが推奨されます。 副腎皮質ステロイドの副作用や、使用上の注意点は? 副腎皮質ステロイド薬の副作用は非常に多岐に渡っていて、以下のようなものが挙げられます。 しかし、 これらの副作用が必ずしも全員に起こるものではなく、疾患・ステロイドの量・投与期間によってさまざまですから、気になる症状があった場合はすぐに医師に相談しましょう。 易感染性• 免疫機能を抑制することから、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる• 投与量が多い場合は、感染予防の薬を併用することも考慮される• 日頃から手洗い・うがい・マスクの着用・人混みを避けるなどの注意が必要 骨粗鬆症(ステロイド骨粗鬆症)• 骨密度が減って骨がもろくなり、圧迫骨折・大腿骨頸部骨折などが起こりやすくなる• 予防のため、骨を破壊する働きを抑える「ビスホスホネート薬」を併用することも 糖尿病(ステロイド糖尿病)• 糖を合成する働きを高めるため、血糖値が上がる• ステロイドの投与量が多いほど血糖値が上がるため、食事療法が不可欠• 場合によっては、薬による糖尿病治療が必要になることも 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)• 消化管の粘膜が弱まり、潰瘍ができやすくなる• 胃酸の分泌を抑制する薬や、胃の粘膜を保護する薬を予防的に内服することがある 血栓症• 出血を止める「血小板」の働きを高めるため、血管内でも血が固まりやすくなる• 予防として、血液をサラサラにする抗血小板薬を内服することも 精神症状(ステロイド精神病)• 不眠症・多幸症・抑うつ状態など、精神症状が現れることがある• ほとんどが軽度なため、ステロイド薬を減量していけば、後遺症などを残さず治る 満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満• 食欲の亢進と脂肪の代謝障害の両方が起こるため、カロリー制限など食事内容に注意する• ステロイド薬を減量していけば、これも自然と改善されていく 動脈硬化・高脂血症• 前述のように脂質が代謝されにくくなるため、コレステロールや中性脂肪が高くなることもある• 動脈硬化が促進されることもあるため、必要に応じてコレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服する 高血圧症・むくみ• 体内に塩分が溜まりやすくなるために起こるので、塩分の摂りすぎに気をつける 白内障(ステロイド白内障)• 視界が白く濁る「白内障」の進行を早めることがある• ステロイドを長期内服するときは眼科で定期検査を行い、必要に応じて点眼薬で予防する 緑内障(ステロイド緑内障)• 眼球の圧力が上がる「緑内障」になることがあるが、自覚症状はほとんどない• 起こる場合はステロイド薬開始後数週間以内に起こる。 ステロイドを減量・中止すれば改善される 副腎不全(ステロイド離脱症候群)• 体内で作られ分泌されるステロイドホルモンは、プレドニゾロン換算で2. 5〜5mg程度• それ以上の量を長期に内服していると、副腎皮質からステロイドホルモンが分泌されなくなる• その状態で急にステロイド薬を中止すると、体内のステロイドホルモンが急激に不足する• 倦怠感・吐き気・頭痛・血圧低下などの症状(ステロイド離脱症候群)が現れる• 自己判断で内服を中止しないよう、減量や中止を希望するときは必ず医師に相談する ステロイド痤瘡• ニキビができやすくなることがある。 ステロイド薬の減量で改善する 大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)• 血流が低下することで、大腿骨頭の一部の骨組織が死んだ状態になる• ステロイドを大量に投与すると、ごくまれに起こることがある• ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に股関節の痛みで発見されることが多い• 骨壊死が起こっただけでは痛みがなく、潰れることで痛みが発生するため、発生から発見までにタイムラグがある• できるだけ早期発見が重要なため、痛みや違和感を感じたらすぐ病院へ その他に考えられる副作用• 増毛・脱毛・月経不順・不整脈・ステロイド筋症などが見られることがある• これらはいずれもステロイド薬を減量・中止すれば改善される 副腎皮質ステロイドホルモンには、免疫を抑制する作用があります。 これは自己免疫疾患などの症状を改善するという効能の面と、免疫機能を下げることで雑菌やウイルスなどの侵入を許しやすくなっている、という副作用の両面があります。 ですから、 ステロイドの投与中は通常よりも手洗い・うがい・マスク着用などの予防対策を徹底するとともに、必要がなければ人混みを避けるなどの工夫も必要です。 ステロイド薬には血糖値を上げる作用や、脂質の代謝を阻害する作用もあることから、糖尿病・高脂血症・動脈硬化などの生活習慣病に似た症状が出ることがあります。 これらの予防策は生活習慣病対策と同じで、まずは食事療法からスタートしましょう。 ステロイド薬によって引き起こされたこれらの症状は、ステロイド薬を減量すれば改善されます。 また、服用中に注意することは以下の2点です。 自己判断で突然内服を中止しない• 身体にストレスがかかるときは事前に主治医に相談する まず、前述の副作用で、急に薬の服用を止めると「ステロイド離脱症候群」という症状が出ることがあると説明しました。 自己判断で内服を中止してはならない理由はまさにこの離脱症候群によるもので、長期に渡って外部からステロイドホルモンを供給されていた身体はステロイドホルモンの分泌を止めてしまいます。 そのため、 ステロイドホルモンを止めるときには、様子を見ながら少しずつ減量していかなくてはなりません。 このタイミングも含め、医師の判断が必要です。 決して自己判断で勝手に中止したり、減量を始めたりしないようにしましょう。 また、身体にかかるストレスとは、手術・抜歯などで身体にかかる負担のことを言います。 このように身体に大きな負担がかかるときは、ステロイド薬の増量が必要になることがありますので、行う前に必ず主治医に相談しましょう。 おわりに:副腎皮質ステロイドは炎症や免疫機能を抑える薬です 副腎皮質ステロイド薬とは、人間の体内でも分泌されるステロイドホルモンを薬として利用するものです。 体内の炎症を抑えたり、免疫を抑制したりする作用があり、自己免疫疾患やアレルギー疾患、呼吸器疾患、消化器疾患など、さまざまな疾患の治療に使われます。 副作用も多いことはよく知られていますが、とくに免疫機能を抑えてしまうことから感染症にかかりやすくなります。 手洗いやうがいなどの予防対策をしっかりしましょう。

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ステロイドパルス療法の体験談 1ヶ月の入院生活

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「 副腎皮質ホルモン剤」はこの項目へされています。 皮膚科で使用する外用の「副腎皮質ホルモン剤」については「」をご覧ください。 製剤を含む広義の皮質ホルモン製剤については「」をご覧ください。 ステロイド系抗炎症薬(ステロイドけいこうえんしょうやく、 SAIDs:Steroidal Anti-Inflammatory Drugs、 セイズ)とは、20世紀半ばに使われるようになったである。 医療現場では ステロイドと略されることが多い。 主な成分としてあるいはそのが含まれており、抗炎症作用や免疫抑制作用などを期待して用いられる。 様々な病気の治療に使われている。 作用の強弱について様々な種類が用いられており、他の医薬品も含めて症状に合わせて使い分けられる。 この記事では主に内服薬・注射について解説し、は別の項となる。 免疫抑制や骨量減少、離脱症状などが問題視され、続いて NSAIDs が登場することになる。 皮膚科で使用する外用剤については「」を参照 ステロイド剤の全身投与の実際 [ ] 脳のが血中ステロイド濃度を監視し、必要に応じてに対し、を放出を促す。 外部からステロイドが投与されると、一時的にステロイド過多となるため、CRH分泌量が減少し、患者は一時的なを体験することがある。 CRHはうつや抑うつ気分などに関係していることが知られているためである。 代表的な医薬品 [ ] プレドニゾロンやベクロメタゾン、ベタメタゾン、フルチカゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン等がある。 それぞれ作用持続時間および強度が異なるが、プレドニゾロンは中間的な持続時間・強度を示し、臨床においても用いられることが多い。 鉱質コルチコイド作用は副作用の浮腫に関与しておりこれが強いほど浮腫が出やすい。 デキサメタゾンは鉱質コルチコイド作用が極めて少ないため浮腫は起りにくいとされている。 半減期が長いものは副腎抑制が強いと考えられている。 その点ではデキサメタゾンは副作用が強いと考えられる。 また半減期は薬効に関係することがある。 ステロイド代謝が亢進した場合、半減期の短いものでは効果が不十分であるが、同力価の半減期の長いものに変更すると十分な抗炎症作用が得られることもある。 合成ステロイド剤の種類(内服・注射など全身投与に適用) 商品名 ステロイド成分名 ステロイド種類 ヒドロコルチゾンを1とした力価 半減期 hr 分類 コートリル 1. 骨格を有するステロイド製剤は親水性の性質と親油性の性質を有する()ためを透過しやすく、血中から末端組織に容易に移行する。 DNAはと呼ばれるに巻きついていることが知られているが、何らかの刺激によりが活性化するとヒストンがアセチル化を受け、DNAの巻きつき方が緩むことにより転写因子と相互作用しやすい状態になる。 つまり遺伝子の発現調節はヒストンのアセチル化状態によりコントロールされている。 グルココルチコイドにより産生が抑制される蛋白質には種々の炎症性や、などがある。 グルココルチコイドは上記に述べた抗炎症作用以外にもでのにも関与しているほか、受容体に対してもリガンドとして結合して作用を発現するため、これらの経路は副作用の発現に寄与している。 遺伝子を介さない作用 [ ] においてホスホリパーゼA2の抑制によりアラキドン酸遊離を阻害し、プロスタグランジンやロイコトリエンの産生を抑制し抗炎症作用を示すことが知られている。 不明な点も多いが、大量療法、で関与していると考えられている。 細胞膜上ステロイド受容体(mGCR)を介した遺伝子を介さない作用のほか、非特異的な作用もあると考えられており、いずれも抗炎症作用、免疫調整作用などに関与すると考えられている。 大量療法やステロイドパルス療法では遺伝子を介した作用では説明ができない速さで効果が発現すること、GRが飽和する量以上投与しても用量依存性に効果が認められることから存在すると考えられている。 用量(目安PSL量) 使用法 遺伝子を介した作用(GR飽和度) 遺伝子を介さない作用 少量(7. さらに適応外ではあっても、積極的に臨床応用されている疾患も多く、いわば「万能薬」的な存在ともいえる。 その適応症は・、のようなありふれたものから、・などの難治性疾患にまで及ぶ。 詳細は「」を参照 治療法の種類 [ ] 長期間の内服または注射による投与方法 対象となる疾患に対し十分な量から始める。 1日1回よりは1日3回分割の方が有効性は高くなるため、投与法は通常1日2 - 3回食後投与する。 すなわち内服は分割の方が効果的。 40mgを朝1回より、20mgを朝夕2回の方が効く。 本来の生体リズムは朝方ステロイド分泌が多いため少量投与の場合は朝1回とする。 また、夕・就寝前の服薬は、不眠を招くため、できるだけ避ける。 これは抱合型のまま腎から排出されるため生体内利用率が低下するためと考えられている。 PSLは胎盤を通らない。 ベタメタゾンは胎盤を通過する。 通常妊婦にはPSL。 胎児の治療はベタメタゾン。 授乳は服用から4時間あければ問題なし。 特に30mgまでならいつでも授乳可。 1回のみの投与 急激な炎症を抑えたいときに行われる。 効かせたい作用時間に応じて併用して使用されることもある。 1 - 3回の投与ならば副作用は考えなくてもよい。 ステロイドパルス療法 ステロイドを静脈より短期間(通常は3日くらい)に大量に投与する治療法。 減量は原疾患の活動性が十分に抑え込まれるまで行わず、減量する場合も原疾患の再燃を起こさず、かつ離脱症状をおこなさない速度で行っていく。 ステロイド剤を大量に内服する治療とは完全に違う。 一般にはソルメドロールという短期間作用型の薬剤が使用される。 大量に投与するが副作用は出にくい。 製剤200ml程度に混注し1〜2時間以上で投与することが多い。 これは不整脈を防止するためである。 ステロイド系抗炎症剤はに比較して効果発現が早いことが知られている。 そのため、初期治療や臓器障害がある場合はまずはパルス療法を行うのが一般的である。 副作用 [ ] として過剰な免疫抑制作用が発現することによる、、ネガティブとして副腎皮質機能不全、の促進による、骨量の減少に伴う、消化管粘膜における産生抑制によるなどが知られている。 しかし、気管支喘息においてステロイドを吸入で用いた場合にはステロイド剤は系の組織に局所的に作用し、血中移行する量が少ないため副作用が少ない。 詳細は「」を参照 減量 [ ] ステロイド系抗炎症薬の減量に関して述べる。 ステロイド大量療法を長期間続けることは副作用のため難しく、 原疾患のコントロールができ次第、原疾患が再燃しない程度、そして離脱症候群が起らないように漸減していくのが一般的である。 早い離脱はリバウンドを引き起こすため慎重に行う必要がある。 減量は各疾患のパラメータのモニタリングを行いながらするものであり、下記に示すのはあくまで目安である。 減量の目標はステロイドの投与の中止よりもPSL7. また、原疾患のコントロールにステロイドが不可欠ではない場合は、離脱症候群のみを防ぐように減量を行うためこの限りではない。 減量中の再燃は2倍量に戻って再スタートとする。 ステロイド離脱の時は、プレドニンのような半減期が短い製剤を用いて漸減する方が良い。 血管炎のステロイド減量 に関しては欧州血管炎研究グループ(EUVAS)がPEXIVAS試験という臨床治験を2010年より行なっている。 対象はとであり、ステロイドパルス療法とが併用される。 この試験によって血管炎におけるPSLの標準的な投与法が決定される可能性がある。 PEXIVAS試験における、PSLの標準投与と減量投与のプロトコールを以下にまとめる。 52週以降は主治医判断となる。 5mg 15mg 20mg 15〜16週 10mg 10mg 15mg 17〜18週 10mg 10mg 15mg 19〜20週 7. 5mg 7. 5mg 10mg 21〜22週 7. 5mg 7. 5mg 7. 5mg 15mg 11〜12週 7. 5mg 10mg 12. 5mg 13〜14週 6mg 7. 5mg 10mg 15〜16週 5mg 5mg 7. 5mg 17〜18週 5mg 5mg 7. 5mg 19〜20週 5mg 5mg 5mg 21〜22週 5mg 5mg 5mg 23〜52週 5mg 5mg 5mg 離脱症状 [ ] 外部からのステロイドホルモンの投与、特に内服薬では、の分泌能が抑制され、副腎皮質が萎縮・機能低下する。 これにより、特に急激な投与中止後に体内のステロイドホルモン不足による諸症状が見られることがある。 これはとよばれ、強い、、、低下などの症状が起こる。 このためステロイドの離脱に際しては、急激な中止・減量を避け、症状を考慮しながら少量ずつ段階的に減量するなどの細やかな治療計画が必要である。 突然の内服中止、手術時、少量服薬時の減量には特に注意が必要である。 生理的糖質コルチコイドの分泌量はPSL換算で2. 5〜5mg程度といわれている。 この量以上の投与が続くと副腎の機能の低下が徐々にあらわれる。 目安としてはPSL換算で7. 5mg以上、3週間以上の投与を受けた場合は内因性副腎機能の抑制が起こっていると考える。 そのため、副腎抑制となっている場合の感染症などのストレスを引き金に副腎不全は生じることもある。 5〜1. 副腎不全の発見は減量の服薬歴やステロイド投与中にもかかわらず好酸球が高いなどが参考になる。 急性副腎不全 突然の内服中止などで起る場合が多い。 意識障害や痙攣とともに血圧の低下が起り、ショック症状を示す。 輸液や昇圧剤の反応に乏しくステロイドを投与しないと改善しない。 Na貯留作用(鉱質コルチコイド作用)もあるハイドロコルチゾンを100mg〜200mgを6時間毎に投与するのが一般的である。 慢性副腎不全 だるさ、全身倦怠感などが主症状となり、特異的な所見にかける。 食欲不振、嘔気、便秘など消化器症状、やるきのなさ、うつ状態といった精神症状を訴える場合もある。 感染症などの重大なストレスがなければステロイド増量で対処できる。 ステロイドカバー 手術時に行うことがある。 ステロイドカバーは手術成績にも影響がないとされている。 小手術ならば術前にハイドロコルチゾン100mgの静注する。 大手術ならばハイドロコルチゾン100mgを4から6時間毎に静注し経口摂取可能となるまで静注を続ける。 数日で減量し、元の服薬量に戻すのが一般的である。 高血圧が認められる場合はNa貯留作用の少ないデキサメサゾン静注とし、繰り返す場合は8時間毎にする。 これらは手術の侵襲に合わせて増減される。 諸注意 [ ] 上記の様な多彩かつ重篤ながある。 しかし作用の強弱や、体内動態の異なるステロイド剤が多数登場し、代替となる薬も登場していることもある。 そのため、症状や副作用の程度により適切な薬剤を選択することも可能である。 副作用を回避するためにも、主治医は薬の性質や予想される副作用を前もって患者に伝え、患者は投薬により生じた症状は適切に主治医に伝え治療に反映させるといった対応()が重要な薬剤である。 出典 [ ].

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