虚構推理 琴子 破瓜の痛み。 虚構推理破瓜(はか)の痛みとは?岩永琴子は非処女で相手は誰?|アニメるにんの映画記録runinmovie

アニメ『虚構推理』九郎の元カノ紗季登場で琴子がヤキモキ!? 「鋼人七瀬」をめぐる事件の真相と恋の行方は?|おたぽる

虚構推理 琴子 破瓜の痛み

アニメファンの間で定番の挨拶になっている「今クール、なに観てますか?」。 確かにこれは気になるところだ。 しかし、観るべきアニメは最新作だけではない。 うっかり見逃してしまった準新作にだって、自分にフィットする作品があるかもしれない(今ならラストまでイッキ見できるのも良いところ)。 そこでここでは、すでにオンエアを終えたTVアニメの中から、ライターお薦めの佳作アニメをピックアップ。 今回は2020年冬クールに放送された『虚構推理』を紹介する。 確かに本作は探偵役・岩永琴子と助手役・桜川九郎を主人公にしたミステリものだ。 しかしそれだけではない。 これまでのあらゆるミステリ作品で見たことも聞いたこともないような驚くべきヒネりが加えられているのだ。 それがタイトルにもなっている「虚構」。 本作において探偵役・岩永琴子(CV:鬼頭明里)が披露する「推理」は、犯人の意図を暴き、事件に隠された真相をつまびらかにするものではない。 事件を知る誰もが納得する「虚構」を騙り、真相から目をそらすことこそが彼女の目的。 ではなぜ、そんなことをしなければならないのか? それは琴子が「怪異たちの知恵の神」だから。 本作で語られる事件には多かれ少なかれ怪異(妖怪)が関わっているため、真相を明らかにするということは怪異の存在を世に知らしめることになってしまう。 それは怪異の望むところではないし、第一、そんなことを信じる人間はいない。 しかし、事件には人間が納得する決着をつけねばならない。 だから琴子は怪異の世界を守り、人間の社会を納得させるため、虚構の推理を展開するのだ。 また、「伝奇」の要素にもヒネりがきいている。 まず、ヒロインの岩永琴子の設定が刺激的だ。 先ほど彼女を「怪異たちの知恵の神」と紹介したが、彼女自身は普通の女子大生(初登場時は女子高生)であり、怪異そのものではない。 しかし彼女は11歳の時に怪異に誘拐され、そこで彼らの「知恵の神」になる契約を交わしたという過去をもつ。 この世界の怪異はおおむね知能が低いため、自分たちに知恵と力を貸して(主に人間社会との)トラブルを解決してくれる存在を探していたのだ。 その対価として、彼女は怪異を自由に使役できるのだが、怪異の神として相応しい「一眼一足」の姿となることを求められ、左脚を切断され、右目をくり抜かれてしまうことにもなった。 助手役である桜川九郎(CV:宮野真守)はもっとすさまじい。 彼は琴子とは異なり、存在として限りなく怪異に近く、その肉体は不死で、さらに強力な予知能力(後述)も備えている。 彼がそうなってしまったのは、幼い頃、食したものに永遠の命を与えるという人魚の肉と、未来を的確に言い当てる予言獣・くだんの肉を食べさせられたから。 くだんは生まれると同時に未来を予言し、そしてすぐに死んでしまう妖怪なのだが、九郎の一族は、この能力を不死の力と組み合わせることで自由に使いこなせるようにしようと考えた。 九郎は多くの犠牲者を積み上げた上に生まれた、この生体実験の成功例。 くだんのように一度死ぬことで(人魚の力ですぐに甦る)、起こりうる未来の中から、自分の望む未来をつかみ取る「未来決定」という強力な特殊能力を持っている。 ここまで書くと、そんなチートコンビなら推理なんてまどろっこしいことをする必要がないことに気がつくだろう。 その通り、実際、琴子はほとんど推理らしい推理をしない。 配下の怪異を駆使して最速で事件の真相を把握し(事故現場にいる地縛霊を呼び出して犯人を聞き出すなど、かの「ノックスの十戒」もぶっ飛ぶズルである)、不死者にして預言者の九郎の力も借りて事件の原因となった怪異を排除し、事件を「誰もが納得する合理的な虚構」による解決に導いていくのだ。 アニメでは長編1本分+短編1本分の「虚構推理」が描かれるのだが、そのどちらも従来のミステリ作品にはなかった面白さがある。 世界初の推理小説とされるエドガー・アラン・ポー作『モルグ街の殺人』以降、「ミステリ」という表現は約180年の時を経て拡大・拡張してきたが、本作はその最先端の1つだと断言できる(凄まじい変化球ではあるが)。 義眼義足のヒロイン・琴子や、不死でありながら死から逃れられない九郎の存在はいかにもダークで陰鬱な空気を感じさせるが、実は本作、「ラブコメ」としてもかなり上質な作品に仕上がっている。 琴子は15歳の時に病院で出会った九郎に一目惚れし、以降、ストーカーのように彼をつけ回し、後にいつの間にかつき合うことになっているのだが(どうしてそんなことになったのかは本作最大の謎の1つ)、どうも九郎の側がその状況を全面的には受け入れていないらしく、琴子のストレート(でやや行き過ぎな)愛情表現をとことん拒絶しているのだ。 一緒に撮ったツーショット写真が全て仏頂面だったり(琴子曰く「先輩は照れ屋」)、怪異からの深夜の呼び出しに同行することを「昨日作った豚汁をゆっくり食べたいから一人で行ってくれ」とすげなく断ったり……肉食系?の琴子と草食系?の九郎のディスコミュニケーションがとにかく微笑ましい。 ちょっと琴子がかわいそうにも思えるのだが、琴子は琴子で、近年のアニメヒロインとしてトップレベルに下品だったりするから同情しきれない(知恵の神なのに……)。 怪異に突き飛ばされた痛みを無駄に生々しく「破瓜(はか)の痛み」と例えたり、九郎に向かって「混浴! 混浴! 同衾! 同衾!」と(想像上の発言ではあるが)叫んだり、とにかくヒロイン的NGワードを連発するのだ(そんなセリフを若手女性声優人気No. 1の呼び声も高い鬼頭明里さんに言わせるのだから素晴ら……罪深い)。 しかも作中では九郎の元カノや、初恋の女性も登場。 露骨にライバル心をむき出しにする琴子の暴走っぷり、外道っぷりは目を覆うほど。 この琴子の恋心が、九郎に受け入れられる日は来るのか……。 なお、コメディ的な要素としてはその他、「ちょっとオツムのたりない」怪異たちのかわいらしさや、ストーリーの中核をなす「鋼人七瀬」編に登場する人気アイドル・七瀬かりん(CV:上坂すみれ)の出演する作中ドラマのテーマソングPV『青春! 火吹き娘!』の過剰な作り込みなども必見だ。 ミステリ、伝奇、恋愛(ラブコメ)の3要素それぞれにこれまでにないヒネりを加え、それを見事に融合させた『虚構推理』。 人気ジャンルの盛り合わせ、これがつまらないはずがない。 この3要素のうち、どれか1つでも興味のある方にはぜひともご覧になっていただきたい。 原作小説『虚構推理 鋼人七瀬』(2011年刊行)を執筆したのは、マンガ原作者としても活躍する推理作家・城平 京。 城平の作品は過去にも漫画原作を担当した『スパイラル -推理の絆-』(2002年)、『絶園のテンペスト』(2012年)がTVアニメ化されており、本作は彼にとって3作目のアニメ化作品ということになる(小説作品のアニメ化という意味では初)。 ここで少し面白いのが、アニメ化において本作のコミカライズ版(画:片瀬茶柴)が大きな影響を及ぼしていること。 コミカライズ版『虚構推理』は片瀬の作家性を活かす形で、原作よりもややコミカルでさわやかな描写になっているのだが(ただし物語の展開は原作にかなり忠実)、これがうまくマッチし、作品の持つ魅力を大きく盛り上げているのだ。 結果、掲載誌でトップレベルの人気を誇るまでになり、『虚構推理 鋼人七瀬』の続きを漫画原作者でもある城平が書き下ろす形で連載を継続することに(現在も『月刊少年マガジン』および『少年マガジンR』にてダブル連載中。 原作も小説シリーズとして講談社タイガから刊行中)。 TVアニメ化決定にはこのコミカライズ版の大成功が貢献しているのは疑う余地もない。 内容的にもこのコミカライズ版がベースとなって構成されている。 なお、城平が書き下ろす形で生み出している後続エピソードはどれも「鋼人七瀬」編と比べてコンパクト。 琴子と九郎のコンビが次々と新しい事件に巻き込まれていき、そこで新たな一面を見せてくれるのが楽しい。 「鋼人七瀬」編のじっくり読ませるストーリーも悪くないが、個人的にはこちらの方が好みだ。 TVアニメ版では、こうしたシリーズ感を感じさせるため、「鋼人七瀬」編の前に短編エピソード「ヌシの大蛇は聞いていた」編を挿入。 きちんと整合性のあるかたちで上手に組み込まれており、物語構成の妙を感じることができる。 アニメのシリーズ構成に興味のある方は、原作と照らし合わせるかたちで物語がどのように改編されたのかを確認してみると勉強になるのではないだろうか。 個人的に心残りなのは、「鋼人七瀬」編以降の後続エピソードの多くが未アニメ化で終わってしまったこと。 「鋼人七瀬」編のボリュームが大きかったため仕方ないのだが(12話中ほぼ10話が「鋼人七瀬」編)、原作(コミカライズ版)『虚構推理』はその後、どんどん面白くなっていくのだ。 個人的にはいつかアニメ第2シーズンとして続きが映像化されることにも期待したい。 そのためにも、ぜひ皆さん、本作を今からでも遅くないので観てほしい! c 城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会 これで面白くならないはずがない…!! tokyoへ。

次の

【虚構推理】琴子の「破瓜の痛み」発言にファンがざわつく!

虚構推理 琴子 破瓜の痛み

今ならマンガボックスで無料で読める! お得情報をまずはご紹介! 虚構推理は現在「マンガボックス」で限定連載しています。 マンガボックスを知らない方のためにマンガボックスについて簡単にご紹介すると、マンガボックスはDeNAが運営するマンガアプリです。 多数のマンガ作品が連載されており連載作品の全ての最新話は 無料で読むことができます! また、バックナンバーが最新号含め12回分まで掲載されており、こちらも何と 無料で読むことが出来ます。 つまり掲載されている作品の12話分は全て無料で読めるという事です。 掲載されている作品の中には、マンガボックスでしか連載していない作品を含め、講談社が発行している「週刊少年マガジン」で連載していた有名作品などもあります。 連載作品以外にもストアコーナーでは多数のマンガ作品のコミックスを購入する事ができます。 ストアの作品はマンガアプリでもトップクラスのラインナップを誇っています。 マンガ好きな方であれば間違いなくオススメできるアプリですので、ぜひインストールしてみてください! 妖怪ミステリー作品!「虚構推理」とは? 本作品は2015年1月に「少年マガジンR」にて連載が開始されたミステリー作品です。 2018年5月現在、単行本は8巻まで発売されています。 また、本作品は「城平 京」先生の「虚構推理 — 鋼人七瀬」という推理小説が原作となっており、作画は「片瀬茶紫」先生が担当しているんですね。 原作者の城平先生は「スパイラル」「絶縁のテンペスト」などのミステリーマンガ作品の原作もしています。 両作品ともアニメ化までしている有名作品なので、知っている方も多いのではないでしょうか。 本作品もミステリー作品となっていますが、そのストーリーは少し変わった展開となっています。 本作品は怪異になってしまった少女と、怪異に恐れられる男の物語なんです。 そうです、ミステリー作品ながらも妖怪というファンタジー要素も含まれているんですね。 妖怪というと、ホラー的な展開を期待してしまうかもしれませんが、ホラー要素自体は皆無です。 出てくる妖怪は何かと癒やされるキャラが多いのも本作品の特徴でしょう。 ミステリーが好きな方だけでなく妖怪の類のファンタジーが好きな方も楽しめるのでぜひご覧下さい! 読者の感想・評判 「虚構推理」を読んだ読者の感想・評判を一部ご紹介! 試し読みで一目惚れです。 主人公が小さくて可愛らしい少女の姿で、いやに論理的な口調がツボに入りました。 歳上の男性を口車にのせて?彼氏にしちゃうのも素敵です。 小説未読ですが、続きが楽しみです。 原作の小説を未読の方も多くいらっしゃいましたが、評判はかなり高かったです。 特に主人公「岩永 琴子」と「桜川 九郎」のやり取りが面白いというのがかなり多かったように思いました。 内容は始めはスローテンポですが、話が進むに連れてどんどん面白くなっていくので前半で切らず最後まで読んで頂きたい作品です。 あらすじ ある事故によって片足と片目を失い病院に定期検診に訪れていた「岩永 琴子」は「桜川 九郎」に一目惚れしてしまう。 しかし、九郎には可愛い彼女「弓原 紗季」がおり、琴子は声もかけられませんでした。 何も出来ずに2年が経過するが、紗季と別れたという噂を聞きつけちょうど訪れていた九郎に声をかけてみる。 彼になぜ彼女と別れた理由を聞いてみると、 「京都に旅行に行っていた所にカッパと遭遇し彼女には目もくれずに逃げ出したから」 と九郎は答えます。 しかし、琴子はこの答えに対して 「サキさんを置いて逃げ出したのはどちらです?」 と聞き返します。 真実を知りつつ、別の理屈をでっち上げ、それで100%証明してみせる虚構ミステリーが今開幕! 主な登場人物 岩永 琴子(いわなが ことこ) 本作の主人公。 ある事件によって、右眼と左足を失っている。 右眼は義眼で左足を義足である。 病院内で激突した「桜川 九郎」に一目惚れし、九郎に彼女がいた事で何も出来ずにいたが、2年経ったある日に彼女と別れたと噂を聞きつけ声をかけてみる。 桜川 九郎(さくらがわ くろう) 本作のもう一人の主人公。 平凡な成年であるが、背が高く顔立ちも整っておりイケメンである。 彼女がいたが、旅行中にカッパが目撃した事が原因で別れる事になってしまう。 彼自身には妖怪には恐れられる程、特別な能力を持っている。 「虚構推理」のここが見所! 憶測に憶測を重ねる推理展開 真実を追い求める、探求するために憶測に憶測を重ねるストーリー展開はかなりの見所です! どういう事かというと、ある事件の犯人が認めてもそれすらも疑っていきます。 もはや、真実は何なのかが分からなくなってきますが、そこが面白い! 言葉遊びを楽しむ所は「うみねこのなく頃に」にかなり似ていると思います。。 真実を知りつつ、別の理屈を構築し100%証明してみせる展開は痺れるんですよね。 正に「虚構推理」というタイトルがばっちりと合っている作品です。 その虚構推理で展開される言葉遊びはかなり注目!! 妖怪の存在 主人公の2人は妖怪に関する能力を持ち合わせています。 本作品ではこういった妖怪というファンタジー要素が含まれているのが魅力の1つです。 単なるミステリーという枠組みではなくファンタジー要素も取り入れている事でより一層、推理を面白くさせています。 落ち武者の妖怪などは少しグロテスクな描写があるので、苦手な方は注意が必要です。 琴子ちゃんがいいキャラしてる! 主人公の琴子ちゃんが非常にいい味を出しています。 物怖じしない性格や毒舌な口調はほんとに癖になります。 「十七歳になりました。 活きがいいです」 「私と結婚を前提に付き合いませんか」 「破瓜の痛みに比べればこれくらい」 などなど少女あるまじき言動の数々。 この彼女にハマるかハマらないかで本作品が好きになれるかが決まるぐらいユニークなキャラクターなので、なのでぜひご覧下さい。 まとめ いかがでしたでしょうか。 ミステリー作品の中でも今一番気になっているのがこの「虚構推理」です。 普通のミステリー作品と一風変わった作品なので 「ミステリー作品に飽きてしまった」 と思っている方はぜひ読んでみて下さい! 虚構推理についてご紹介しました。

次の

虚構推理 感想 ネタバレ あらすじ

虚構推理 琴子 破瓜の痛み

アニメファンの間で定番の挨拶になっている「今クール、なに観てますか?」。 確かにこれは気になるところだ。 しかし、観るべきアニメは最新作だけではない。 うっかり見逃してしまった準新作にだって、自分にフィットする作品があるかもしれない(今ならラストまでイッキ見できるのも良いところ)。 そこでここでは、すでにオンエアを終えたTVアニメの中から、ライターお薦めの佳作アニメをピックアップ。 今回は2020年冬クールに放送された『虚構推理』を紹介する。 確かに本作は探偵役・岩永琴子と助手役・桜川九郎を主人公にしたミステリものだ。 しかしそれだけではない。 これまでのあらゆるミステリ作品で見たことも聞いたこともないような驚くべきヒネりが加えられているのだ。 それがタイトルにもなっている「虚構」。 本作において探偵役・岩永琴子(CV:鬼頭明里)が披露する「推理」は、犯人の意図を暴き、事件に隠された真相をつまびらかにするものではない。 事件を知る誰もが納得する「虚構」を騙り、真相から目をそらすことこそが彼女の目的。 ではなぜ、そんなことをしなければならないのか? それは琴子が「怪異たちの知恵の神」だから。 本作で語られる事件には多かれ少なかれ怪異(妖怪)が関わっているため、真相を明らかにするということは怪異の存在を世に知らしめることになってしまう。 それは怪異の望むところではないし、第一、そんなことを信じる人間はいない。 しかし、事件には人間が納得する決着をつけねばならない。 だから琴子は怪異の世界を守り、人間の社会を納得させるため、虚構の推理を展開するのだ。 また、「伝奇」の要素にもヒネりがきいている。 まず、ヒロインの岩永琴子の設定が刺激的だ。 先ほど彼女を「怪異たちの知恵の神」と紹介したが、彼女自身は普通の女子大生(初登場時は女子高生)であり、怪異そのものではない。 しかし彼女は11歳の時に怪異に誘拐され、そこで彼らの「知恵の神」になる契約を交わしたという過去をもつ。 この世界の怪異はおおむね知能が低いため、自分たちに知恵と力を貸して(主に人間社会との)トラブルを解決してくれる存在を探していたのだ。 その対価として、彼女は怪異を自由に使役できるのだが、怪異の神として相応しい「一眼一足」の姿となることを求められ、左脚を切断され、右目をくり抜かれてしまうことにもなった。 助手役である桜川九郎(CV:宮野真守)はもっとすさまじい。 彼は琴子とは異なり、存在として限りなく怪異に近く、その肉体は不死で、さらに強力な予知能力(後述)も備えている。 彼がそうなってしまったのは、幼い頃、食したものに永遠の命を与えるという人魚の肉と、未来を的確に言い当てる予言獣・くだんの肉を食べさせられたから。 くだんは生まれると同時に未来を予言し、そしてすぐに死んでしまう妖怪なのだが、九郎の一族は、この能力を不死の力と組み合わせることで自由に使いこなせるようにしようと考えた。 九郎は多くの犠牲者を積み上げた上に生まれた、この生体実験の成功例。 くだんのように一度死ぬことで(人魚の力ですぐに甦る)、起こりうる未来の中から、自分の望む未来をつかみ取る「未来決定」という強力な特殊能力を持っている。 ここまで書くと、そんなチートコンビなら推理なんてまどろっこしいことをする必要がないことに気がつくだろう。 その通り、実際、琴子はほとんど推理らしい推理をしない。 配下の怪異を駆使して最速で事件の真相を把握し(事故現場にいる地縛霊を呼び出して犯人を聞き出すなど、かの「ノックスの十戒」もぶっ飛ぶズルである)、不死者にして預言者の九郎の力も借りて事件の原因となった怪異を排除し、事件を「誰もが納得する合理的な虚構」による解決に導いていくのだ。 アニメでは長編1本分+短編1本分の「虚構推理」が描かれるのだが、そのどちらも従来のミステリ作品にはなかった面白さがある。 世界初の推理小説とされるエドガー・アラン・ポー作『モルグ街の殺人』以降、「ミステリ」という表現は約180年の時を経て拡大・拡張してきたが、本作はその最先端の1つだと断言できる(凄まじい変化球ではあるが)。 義眼義足のヒロイン・琴子や、不死でありながら死から逃れられない九郎の存在はいかにもダークで陰鬱な空気を感じさせるが、実は本作、「ラブコメ」としてもかなり上質な作品に仕上がっている。 琴子は15歳の時に病院で出会った九郎に一目惚れし、以降、ストーカーのように彼をつけ回し、後にいつの間にかつき合うことになっているのだが(どうしてそんなことになったのかは本作最大の謎の1つ)、どうも九郎の側がその状況を全面的には受け入れていないらしく、琴子のストレート(でやや行き過ぎな)愛情表現をとことん拒絶しているのだ。 一緒に撮ったツーショット写真が全て仏頂面だったり(琴子曰く「先輩は照れ屋」)、怪異からの深夜の呼び出しに同行することを「昨日作った豚汁をゆっくり食べたいから一人で行ってくれ」とすげなく断ったり……肉食系?の琴子と草食系?の九郎のディスコミュニケーションがとにかく微笑ましい。 ちょっと琴子がかわいそうにも思えるのだが、琴子は琴子で、近年のアニメヒロインとしてトップレベルに下品だったりするから同情しきれない(知恵の神なのに……)。 怪異に突き飛ばされた痛みを無駄に生々しく「破瓜(はか)の痛み」と例えたり、九郎に向かって「混浴! 混浴! 同衾! 同衾!」と(想像上の発言ではあるが)叫んだり、とにかくヒロイン的NGワードを連発するのだ(そんなセリフを若手女性声優人気No. 1の呼び声も高い鬼頭明里さんに言わせるのだから素晴ら……罪深い)。 しかも作中では九郎の元カノや、初恋の女性も登場。 露骨にライバル心をむき出しにする琴子の暴走っぷり、外道っぷりは目を覆うほど。 この琴子の恋心が、九郎に受け入れられる日は来るのか……。 なお、コメディ的な要素としてはその他、「ちょっとオツムのたりない」怪異たちのかわいらしさや、ストーリーの中核をなす「鋼人七瀬」編に登場する人気アイドル・七瀬かりん(CV:上坂すみれ)の出演する作中ドラマのテーマソングPV『青春! 火吹き娘!』の過剰な作り込みなども必見だ。 ミステリ、伝奇、恋愛(ラブコメ)の3要素それぞれにこれまでにないヒネりを加え、それを見事に融合させた『虚構推理』。 人気ジャンルの盛り合わせ、これがつまらないはずがない。 この3要素のうち、どれか1つでも興味のある方にはぜひともご覧になっていただきたい。 原作小説『虚構推理 鋼人七瀬』(2011年刊行)を執筆したのは、マンガ原作者としても活躍する推理作家・城平 京。 城平の作品は過去にも漫画原作を担当した『スパイラル -推理の絆-』(2002年)、『絶園のテンペスト』(2012年)がTVアニメ化されており、本作は彼にとって3作目のアニメ化作品ということになる(小説作品のアニメ化という意味では初)。 ここで少し面白いのが、アニメ化において本作のコミカライズ版(画:片瀬茶柴)が大きな影響を及ぼしていること。 コミカライズ版『虚構推理』は片瀬の作家性を活かす形で、原作よりもややコミカルでさわやかな描写になっているのだが(ただし物語の展開は原作にかなり忠実)、これがうまくマッチし、作品の持つ魅力を大きく盛り上げているのだ。 結果、掲載誌でトップレベルの人気を誇るまでになり、『虚構推理 鋼人七瀬』の続きを漫画原作者でもある城平が書き下ろす形で連載を継続することに(現在も『月刊少年マガジン』および『少年マガジンR』にてダブル連載中。 原作も小説シリーズとして講談社タイガから刊行中)。 TVアニメ化決定にはこのコミカライズ版の大成功が貢献しているのは疑う余地もない。 内容的にもこのコミカライズ版がベースとなって構成されている。 なお、城平が書き下ろす形で生み出している後続エピソードはどれも「鋼人七瀬」編と比べてコンパクト。 琴子と九郎のコンビが次々と新しい事件に巻き込まれていき、そこで新たな一面を見せてくれるのが楽しい。 「鋼人七瀬」編のじっくり読ませるストーリーも悪くないが、個人的にはこちらの方が好みだ。 TVアニメ版では、こうしたシリーズ感を感じさせるため、「鋼人七瀬」編の前に短編エピソード「ヌシの大蛇は聞いていた」編を挿入。 きちんと整合性のあるかたちで上手に組み込まれており、物語構成の妙を感じることができる。 アニメのシリーズ構成に興味のある方は、原作と照らし合わせるかたちで物語がどのように改編されたのかを確認してみると勉強になるのではないだろうか。 個人的に心残りなのは、「鋼人七瀬」編以降の後続エピソードの多くが未アニメ化で終わってしまったこと。 「鋼人七瀬」編のボリュームが大きかったため仕方ないのだが(12話中ほぼ10話が「鋼人七瀬」編)、原作(コミカライズ版)『虚構推理』はその後、どんどん面白くなっていくのだ。 個人的にはいつかアニメ第2シーズンとして続きが映像化されることにも期待したい。 そのためにも、ぜひ皆さん、本作を今からでも遅くないので観てほしい! c 城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会 これで面白くならないはずがない…!! tokyoへ。

次の