トリガー ポイント 注射 と は。 H25.2 「トリガーポイント注射」体験記

手技および施行上の注意点|トリガーポイントとは

トリガー ポイント 注射 と は

トリガーポイント注射は、トリガーポイントに薬剤を注射することでトリガーポイントを消失させる手技です。 歴史を紐解くと、世界的には、局所麻酔薬、抗炎症薬およびボツリヌス毒素などが用いられてきました。 薬剤の優劣については結論が出ていませんが、トリガーポイントは多様な病態を呈することが考えられますので、症例ごとに適切な薬剤を選択することが理想であると考えられます。 なお、本邦における保険診療上は、トリガーポイント注射の薬剤には局所麻酔薬または局所麻酔薬を主剤とする薬剤を使用しなければなりませんので注意が必要です。 トリガーポイント注射の治療上の意義は大きく、トリガーポイント注射の有効性を示唆する報告は多数あります。 トリガーポイント注射の主たる奏効機序は、痛みの悪循環を断つことです。 トリガーポイント注射には局所麻酔薬が用いられることから一時的な鎮痛を得るための手技と誤解されがちですが、過敏化した筋・筋膜の環境をリセットし、痛みの悪循環を断ち切ることができるため、根治療法となりえます。 トリガーポイント注射の治療効果は、針の刺入および投与成分の相加であり 1 、注入液量の影響も考えられています 2。 理想としては、トリガーポイントの病態に応じて、薬剤の特徴に応じて、適切な薬剤が選択されることです。 トリガーポイントの病態は、病期(急性期、慢性期)、原因(筋の酷使・損傷、精神的なストレス)、患者の置かれた環境(トリガーポイントの原因は取り除かれているか、日常的に暴露されていないか)により多様であることが考えられるため、最適な薬剤を選択して混注することは困難かもしれません。 しかしながら、薬剤の特徴を理解することは、適切な薬剤選択に近づけるためには重要であると言えます。 伸張性(遠心性)収縮とは、筋が収縮しながらも引き伸ばされる状態を言います。 日常的に、筋は伸張性収縮に暴露されています。 筋に伸張性収縮負荷が繰り返し行われることにより、条件次第では、筋の微細構造および細胞骨格に損傷が生じることもあります 4)。 伸張性収縮の例として、階段を降りる時やジャンプ後の着地時の大腿四頭筋、ビールジョッキをゆっくりとテーブルに置くときの上腕二頭筋、ベンチプレスでバーベルを下ろす時の大胸筋 4)、洗髪時の僧帽筋 5)の活動などが挙げられ、また、走行時には殿筋群、下腿・下肢筋群が伸張性および短縮性収縮を繰り返し 6)、収縮様式は複雑になります。 近年報告されている伸張性収縮による筋機械痛覚過敏モデルは、MPSに特徴的な筋機械痛覚過敏を呈するだけでなく、索状硬結やトリガーポイント様の痛覚過敏点を有するものもあり 7,8)、MPSの基礎研究に有用であると考えられています 9)。 References• Wong CS. Anesthesiol Res Pract. 2012 ; Article ID 492452• ビタカイン製薬(株)社内資料;筋・筋膜性疼痛の神経機構• Shah JP. J Bodyw Mov Ther. 2008 ; 12 ; 4 : 371-384. 遠藤隆志. 植草学園大学研究紀要. 2014 ; 6 : 5-13. 早田壮. 関西理学療法. 2010 ; 10 : 57-62. 仲谷政剛. バイオメカニズム学会誌. 2014 ; 38 : 61-73. Itoh K. Jpn J Physiol. 2002 ; 52:173-180. Itoh K. Acupunct Med. 2004 ; 22:2-13. Mizumura K. J Musculoskelet Pain. 2010 ; 18:361-366• ビタカイン製薬(株)社内資料;筋・筋膜性疼痛の神経機構• ビタカイン製薬(株)社内資料;筋・筋膜性疼痛の神経機構• Conklin KA. J Am Assoc Nurse Anesth. 1987 ; 55 : 36-44. Amann R. Eur J Pharmacol. 2002 ; 447 : 1-9. Baron A. Neuropharmacol. 2015 ; 94 : 19-35. Sluka KA. Muscle Nerve. 2001 ; 24 : 37-46. Sluka KA. Pain. 2003 ; 106 : 229-239. 第十七改正日本薬局方(独立行政法人医薬品医療機器総合機構) ()(2019 年1月31日利用)• Wang K. Scand J Pain. 2017 ; 17 : 260-266.

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トリガーポイント注射の作用機序と薬剤選択|トリガーポイント注射

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慢性的な痛みの緩和に効くトリガーポイント注射の効果 重い腰痛や坐骨神経痛を改善する治療法の一つとして、トリガーポイント注射(正式名は「トリガーポイントブロック」という)と呼ばれるものがあります。 トリガーポイント注射とは、 トリガーポイント(圧痛点:押すと強く痛む部分)と呼ばれる腰や肩などで強く痛みを感じるポイントに、直接局所麻酔注射をすることで痛みを取く治療法のことです。 筋肉の反復性の運動・ストレス(使いすぎ)により、筋肉内に硬いしこりのようなものがある場合(緊張帯)など、さまざまな種類のトリガーポイントに対応しています。 トリガーポイント注射には、主に次の4つの効果があるといわれています。 筋肉の硬直をゆるめる• 発生した発痛物質を洗い流す• トリガーポイント注射に用いる注射針は約0. 3mmと極めて細いので、注射をする際に痛みはあまりありません。 用いる麻酔薬も一つのトリガーポイントに打つ量が1〜5mlと少量なので安全性が高く、妊婦や高齢者でも安心して使えます。 くり返し投与しても問題ない麻酔であると考えられています。 トリガーポイント注射が有効とされる痛み トリガーポイント注射は上述のように、筋肉や筋膜、神経に由来する痛みを抑える効果のある治療法です。 全身のさまざまな部位の痛みを抑えることができますが、 広く行われるのは首や肩、腰、膝などの慢性的で頑固な痛みに対してです。 これらの部位の痛みは、筋肉の血行が悪くなることなどによって痛みを引き起こす神経系に異常が生じるためと考えられています。 トリガーポイント注射では、 これらの異常が生じた部位に直接局所麻酔薬を注入することで神経系の異常な働きを抑える効果が期待でき、その結果、痛みが和らいでいくと考えられています。 また、首や肩などの整形外科的な領域だけでなく、お腹の手術の跡やがんによる痛みにも効果があるとされています。 トリガーポイント注射は何回受けられる? トリガーポイント注射療法は、直接的に疾病原因を治療するものではありません。 繰り返し注射することで痛みを除去できる可能性があります。 1回目の注射で痛みの改善がみられた場合は、その後は1週間に1回のペースでトリガーポイント注射を行いきます。 何回か注射するうちに徐々に痛みが治まってくるケースも多いといわれています。 トリガーポイント注射の流れ 実勢にトリガーポイント注射を行う際には、痛みのある部位に注射をしやすいよう医師の指示に従って座ったり、横になったりと体勢を整える必要があり、注射を打つ部位が決まったら、消毒をしたうえで局所麻酔薬の注射を行います。 トリガーポイント注射は通常の注射とほぼ変わらない方法で行われますが、打つ部位が深い場合は合併症を起こしやすいため注意が必要です。 また、針を刺すべき部位が特定しにくい場合は、超音波などで観察しながら注射を行うこともあります。 トリガーポイント注射は一度に複数個所行うこともできますが、局所麻酔薬を一度にたくさん投与すると、呼吸抑制などの副作用が現れることがあります。 決まった量以上の注射はできませんので、満足の行く結果が出ない場合も、後日改めて行うことになるのが一般的です。 注射を受けた当日はめまいや気分不良などを引き起こすことも多いためできるだけ安静にしておくようにしましょう。 また、場合によっては一時的に神経麻痺が起こることもありますので、注射を受けた当日の運転などは控える必要があります。 トリガーポイント注射と神経ブロック注射の違いは? 体の痛みに働きかける注射には、神経ブロック注射というものもあります。 トリガーポイント注射と神経ブロック注射には、下記のような違いがあります。 神経ブロック注射 末梢神経またはその周辺に薬剤を使用して、一時的に神経機能を停止させる治療法です。 鎮痛効果、血行改善、筋弛緩効果などが期待でき、痛みの悪循環の改善に役立つと考えられています。 また、神経ブロック注射は病変部位に限局して治療できる点も特徴です。 痛みを起こしている神経を一時的に遮断することで、その神経が痛みの発生に関与しているかどうかを判定する診断的ブロックとしての役割もあります。 トリガーポイント注射 トリガーポイント 痛みを強く感じる部分 に局所麻酔薬を注射針で注入し、痛みを取り除く治療法です。 局所麻酔剤で神経の痛みの伝達を遮断することで、一時的に神経を休める効果があるといわれています。 局所麻酔剤の効果持続時間は約1~2時間程度ですが、神経を一時的に休ませることにより「痛みの悪循環」と呼ばれる痛みを慢性化させる仕組みを断つことができると考えられています。 早く痛みを取りたい方、鎮痛剤、理学療法が効かない方に有効的とされる治療法です。 おわりに:痛みを軽減する方法の一つとしてトリガーポイント注射が検討されます トリガーポイント注射療法は、疾病の原因を直接的に治療するものではありませんが、繰り返し注射することで痛みを除去する効果が期待できます。 また、痛みをあまり感じずに治療が行えるのも特徴です。 肩凝りや腰痛で辛い思いをしている方はトリガーポイント注射を検討してみてはいかがでしょうか。

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トリガーポイント注射の効能、実際の効果時間、いつ頃から効き...

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スポンサーリンク 椎間板ヘルニアは椎間板の中にある髄核が外に飛び出して神経と接触するために痛みや痺れが発生するという症状です。 そしてヘルニアの要因となる髄核の飛び出しは、ある一部分の筋肉の硬直によって生じる場合もあれば、全身の筋肉や骨格、そして血行が複雑に絡み合うことによって生じてしまう場合もあるのです。 それ故にヘルニアの根本原因が何であるかを特定することは、できる場合と出来ない場合に分かれてしまいます。 この内、痛みの発生源である圧着点を自覚できる場合には、その圧着点を取り除くことで根本原因を解決することができます。 こうした場合に有効なのがトリガーポイント注射です。 トリガーポイント注射には圧着点の筋肉の硬直を麻酔によってほぐすことで、髄核を椎間板から外に飛び出させる原因を断つ効果があるからです。 従って、指で押してみて圧着点を指摘できる場合には有効な治療法なのです。 スポンサーリンク ただし、注意しなければならないのが圧着点が1か所ではない場合です。 広範囲に痛みや痺れがある場合には、圧着点が複数に及んでいる可能性が有ります。 そうなると全ての圧着点を特定することは困難になってしまい、トリガーポイント注射を打っても効果が出ないというケースに陥りかねないのです。 前提として椎間板ヘルニアの治療でトリガーポイント注射が有効な場合は、指で押してみて「この場所が圧着点である」と明確に指摘できる場合に限られるということを認識しておくことが大切です。 トリガーポイント注射は前途の通り麻酔によって筋肉の硬直をほぐす治療ですので、対症療法に分類される治療法です。 従って、筋肉が硬直してしまう根本的な要因を取り除かない限り、ヘルニアの症状はやがて再発してしまうのです。 このため、より治療の効果を高めるためには、筋肉が硬直してしまう根本原因を解決するために、姿勢の矯正やストレッチなどの原因療法を並行して行うことが重要なのです。 次はこちらの記事です。 スポンサーリンク この記事は、気に入っていただけましたでしょうか? 少しでもあなたのお役に立てたのであれば、ソーシャルメディアボタンで共有して頂けますととても嬉しいです。

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