眼窩 底 骨折 手術。 眼底骨折ってなに?失明する可能性もある?症状や治療法を知ろう!

知っておきたい眼科の救急(III 眼部鈍的外傷):救急小冊子

眼窩 底 骨折 手術

知っておきたい眼科の救急• その重症例として、眼球自体が破れてしまう眼球破裂、眼窩(眼球とその付属器が入っているくぼみ)の骨壁が骨折する眼窩骨折があります。 それぞれのけがの状態、どのような症状のときに眼球破裂、眼窩骨折を疑い、どのように対応したらよいかについて解説致します。 (図5) 2)症 状 視力低下、疼痛、出血は必ずみられます。 また、眼内の液体が漏出することで温かい涙が出ることが眼球破裂の特徴です。 図5 眼球破裂 3)対応・治療 早急な眼科受診が必要です。 眼球破裂と診断された場合はCT検査や超音波検査などの画像診断でガラス片などの異物迷入を確認して手術方法を検討します。 初期治療の原則は眼球の縫合処置と細菌感染対策ですが脱出した眼内組織は元には戻せません。 数日後に網膜剥離や細菌感染を起こすこともしばしばあり、追加の手術を行っても視力の回復は期待できません。 破裂した眼球の炎症が長引くと、もう片方の眼球にも炎症が及ぶこともありますので受傷後は反対眼の検査も必要です。 眼球破裂に至らず眼球打撲に留まっていれば視力の改善が期待できることもあります。 その内圧上昇のために骨折と同時に眼窩内の眼球付属組織が副鼻腔へ脱出してしまう疾患です。 (図6) 図6 眼窩骨折 2)症 状 眼部腫脹、眼球運動時痛、眼球運動障害、頬部の知覚異常、場合によっては複視(ものが二重に見える)、視力低下などがあります。 20歳以下の若年者の場合は打撲直後からの吐き気、強い眼球運動時痛を伴うこともあります。 3)対応・治療 成人の場合には緊急手術が必要となることはあまりなく、数日以内の受診で問題ないことが多いと言えますが、未成年者の場合で著明な眼球運動時痛や吐き気を伴うときは早急な治療が必要です。 【成人と若年者の違い】 若年者は骨自体が柔らかいために眼窩壁の骨折は不完全で、骨折部に眼球付属組織が挟まれたままとなることがしばしばあります。 この場合は吐き気と強い眼球運動時痛を伴います。 これは「閉鎖型眼窩骨折」と言われ、挟まれた組織の程度次第で高度な眼球運動障害、複視をきたし、時間の経過とともに挟まれた組織には虚血による障害が進行してしまうため、手術時期が遅れると眼球運動障害が後遺症として強く残ることがあります。 挟まれた状態は自然に解除されることはありませんのでCT検査 (図7)で診断がついたら緊急手術治療が必要です。 特に注意したいのが小児例で、顔面打撲後に吐き気があると頭蓋内出血の検査がまず優先され、頭部CT検査が行われます。 頭部CTで異常なしと判断された場合にすぐに安心せず、眼球運動時痛があるときにはCT画像を見直して閉鎖型眼窩骨折が隠れていないかの確認が必要です。 ただし、骨壁が柔らかいために骨片自体の偏移はあまり目立たず、注意深いCT画像の確認が必要です。

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眼窩底骨折(形成外科)手術体験談②後遺症?涙がとまらない~完治にむけて退院までの道のり

眼窩 底 骨折 手術

眼窩の疾患• 眼のまわりの骨折 眼のまわりの骨折には眼窩底骨折、眼窩内側壁骨折、眼窩上壁骨折、顔面多発骨折に伴うものなどがあります。 眼窩底骨折 眼球にボールが当たったり、肘や膝が当たったりして眼球を支えている薄い骨(眼窩底)に骨折を生じます。 症状として複視、眼球陥凹、頬部や上唇のしびれを生じます。 小児で高度な眼球運動障害を認める場合などは、受傷後早期の手術が望ましい場合もあります。 手術は主に2つの種類があります。 1つ目は骨折部に陥没した眼窩内容(主に脂肪組織)をもとの位置に戻し、骨欠損が生じた場合、骨・軟骨移植あるいは人工物(人工骨などの人工材料)を移植して眼窩底を修復する方法です。 2つ目は眼窩底の下の空間に当たる上顎洞の中に、風船のように膨らむ材料(上顎洞バルーン)を鼻から入れて3-4週間留置しておく方法です。 内視鏡を併用して顔面には一切傷をつけないで整復する方法です。 琉球大学病院 形成外科では近年2つ目の方法を行うことが多くなっています。 左側眼窩底骨折を認めます。 左眼球の上転障害を認めていましたが、術後には改善しているのがわかります。 眼窩内側壁骨折 眼窩底骨折の発生と同じ原因で、眼窩の内側に骨折を生じることがあります。 眼球運動障害や、眼窩陥凹の原因となりえます。 琉球大学病院では耳鼻科と共同して内視鏡手術を行って整復を行っています。 顔面に一切傷をつけずに鼻の中から眼窩内側壁骨折部に到達し、同部を整復する方法を行っています。 術後3-4週間、シリコンシートで固定を行います。 ただし、受傷の状況が重症な場合は、経涙丘的に眼窩内側壁骨折を整復することもあります。 眼窩上壁骨折 受傷の仕方によっては、眼窩上壁が骨折することもあります。 骨折片が眼窩内入り込み、(blow in)、眼球を圧迫して眼球運動障害をきたすことがあります。 頭蓋底骨折を合併して髄液漏をきたすこともあります。 眉毛下切開、冠状切開(頭皮全体の切開)を行って骨折部を整復します。 陳旧性の場合は骨を削ったり、人工骨を充填したりして外観を整えることも行います。 右眼窩上壁骨折を認めます。 骨折片が眼窩内に入り込んでいたのを整復します。 前頭骨部分も整復して外観を整えています。 顔面多発骨折 交通事故、転落などの高エネルギー外傷により、顔面全体の骨折をきたすことがあります。 骨折の態様によって、様々なタイプの眼窩周囲骨折を合併します。 丁寧に整復をすることにより、なるべく元の形にちかづけるようにします。 眼球陥凹 眼球陥凹とは眼が奥に引っ込んだ状態のことで、前項の眼窩底骨折の後にしばしばみられます。 患者さんの状態に応じて自家骨移植、人工骨移植、脂肪移植、骨切術などをすることによって眼を前方に引き出すようにします。 狭い眼窩内に新たな組織を充填することが基本になるため、手術は慎重に行わなくてはなりません。 術後一過性の複視を認めることがありますが、通常は時間と共に軽快します。 義眼床形成 外傷や悪性腫瘍などが原因で眼球の摘出を余儀なくされることは稀ではありません。 患者様は視機能の喪失という問題だけでなく、整容面でも大きなハンディキャップを負うことになります。 失われた視機能を元にもどすことは難しいですが、眼の代わりとなる義眼を装着することにより整容面でのハンディキャップを少し軽くすることができます。 この義眼を入れるスペースを作成するのが義眼床形成です。 琉球大学病院 形成外科では義眼床形成に力を入れています。 義眼床形成は大きく次の3段階に手術が分かれます。 義眼の土台となる組織の充填(狭義の義眼床形成術)• 義眼を実際に挿入するためのポケットの作成(結膜嚢形成術)• 最終的な仕上げによる微調整(小修正術) 1狭義の義眼床形成術では必要な組織の量に応じて、血管柄付き遊離複合組織移植術、側頭筋膜移植術、真皮脂肪移植術、外側眼窩皮弁移植術、アクリルボール移植術などを行います。 琉球大学病院 形成外科ではほとんど全ての術式を行うことが可能です。 状況に応じて複数の手術を組み合わせて、十分な組織を移植することにより、なるべく左右対象の眼窩形態の土台を形成することを目標としています。 2結膜嚢形成術では、実際の義眼をいれるためのポケットを作成します。 一般的にこのポケットが術後にとても狭くなりやすく、義眼が落ちてしまう原因になっています。 J Plast Reconstru Aesthet Surg. 65 11 :1598-9 2010 3最終的な仕上がりを左右対称に近づけるための小修正術を行います。 状態に応じて複数回の手術が必要になることがあります。

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バド桃田賢斗選手が手術・入院した病院は何処?事故で右眼眼窩底骨折

眼窩 底 骨折 手術

概要 眼窩底骨折とは、眼球が位置する「眼窩」と呼ばれる空間の床に当たる「眼窩底」がした状態を指します。 眼窩底を構成する骨は眼窩のなかでも薄いため、眼球や周辺部位のにより骨折を来しやすいです。 交通外傷や転倒などに加えて、ラグビーやサッカー、ボクシングなどの肉体的なコンタクトが多いスポーツに関連して発症することもあります。 眼窩底骨折では、目を支配する神経、血管、筋肉などが同時に障害を受けることがあります。 その結果、ものが二重に見える、目を上に上げることができない、血のまじった鼻水が出る、眼球が眼窩の中に落ち込む、などの症状を呈することになります。 眼窩底骨折では保存的な治療方法が取られることもあれば、手術が行われることもあります。 同時に合併する可能性のある骨折の状況、神経症状、保存的治療による経過などを総合的に判断し、手術療法のタイミングを決定することになります。 原因 眼窩は前方は開けた空間で、眼窩の床、両側の壁、天井はそれぞれ骨で囲まれています。 なかでも眼窩の床を構成する骨の薄さは薄く、外部からのをきっかけにを起こしやすいです。 顔の正面に前方からの外力が加わると、力は眼窩全体に対してかかるようになります。 外圧は物理的な力に対して最も脆弱である眼窩底を介して上顎洞に向けて逃れ、これをきっかけとして眼窩底骨折を起こすことがあります。 こうした外力の伝わり方で発症する眼窩底骨折を、吹き抜け骨折(blowout fracture)といいます。 また眼球に対する間接的な外力で眼窩底骨折を発症することがあります。 たとえばボクシングなどで頬にパンチを受けた際、頬の骨を介して外力が周囲に伝播し、脆弱な眼窩底が骨折することがあります。 治療 眼窩底骨折を発症すると、複視などの症状が生じますが、時間経過とともに徐々に改善することも多いです。 しかし、数週間以上経過しても諸症状が改善されない、もしくは発症時から強い複視があり日常生活に支障がある、完全に上方に眼球を動かすことができない、目の動きに関連した痛みが非常に強いなど症状が強い場合には、手術による治療介入が行われます。 眼球陥没に対しての手術が行われることもありますが、経過の予想が難しく治療介入のタイミングがより困難を極めることもあります。 眼窩底骨折では骨が欠損していることが多く、眼球の位置をしっかりと固定するために医療材料で欠損を補填する必要があります。 使用される材料としては、自身の肋軟骨や硬膜、チタンメッシュ、テフロン、ポリエチレンなどがあります。 眼窩底骨折では、保存的な経過で症状が改善することも充分期待できるものである一方、適切なタイミングでの治療介入を行うことが重要です。

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